イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。・・・わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイによる福音書28章18、19節)
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『マタイによる福音書』は、『ルカによる福音書』や『使徒言行録』とは違い、復活されたイエス様が天に昇られた次第を直接には記録していません。それよりも前に起きた、ガリラヤの山で十一人の弟子たちとお会いになった出来事に注目し、記録を残しています(16節)。かつてイエス様は、悪魔を拝むことによって地上の繁栄を手にするようにと誘惑をお受けになり、それを退けられました(4章8~10節)。そして今や、イエス様は十字架の死からの復活によって、《天と地の一切の権能》を持つお方となられました。そのイエス様が《世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる》と弟子たちに約束されました。それはまた今の教会・小隊、そして私たちのための約束でもあります。イエス様と共に生きるということは、たとえ今の私たちの目によってはすべてが見通せないとしても、神によって勢力図がまったく新しく書き換えられた世界を生きるということです。
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天の父なる神様、《天と地の一切の権能》を持っておられるイエス様によって私たちの霊と心体をお守りください。イエス様が共にいてくださることを覚え、平安と力を得させてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン