9/30/2022

この日も主と共に【682】創世記より(27)

ノアの息子、セム、ハム、ヤフェト・・・洪水の後、彼らに息子が生まれた。・・・地上の諸民族は洪水の後、彼らから分かれ出た。(創世記10章1、32節) 

*** 

洪水の後、ノアの三人の息子たちから人が増え広がりました。セムの子孫は中東に広がりました(21~30節)。イエス・キリストが人としてお生まれになったのは、セムの家系からでした(ルカ3章36節)。ハムの子孫はカナン、アフリカ、アラビア半島に広がりました(6~20節)。ヤフェトの子孫はエーゲ海からカスピ海にわたる一帯に広がりました(2~5節)。三人から生まれた国や民族の名前は《70》あります。聖書でこの数字は「完全」を意味し、神が世界のすべての人を顧みておられることを伝えています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはこの世界と一人一人を今も顧みておられます。あなたの広く深い御心を学び、あなたの恵みを土台として生きるものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/29/2022

この日も主と共に【681】創世記より(26)

〔神は言われた。〕雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。(創世記9章16節) 

*** 

ノアは、洪水とその前後を含めて約370日間、箱舟で家族や動物と共に過ごし、ふたたび地上に降り立ちました(7、8章)。神は彼らを祝福し、彼らの命を守るという《契約》を立てられました(18節)。《虹》がそのしるしとなりました。神は破壊者ではなく、正しく裁き、かつ、救われる主です。今、イエス・キリストを信じる者たちは、神の救いの約束、《新しい契約》のうちにあります(エレミヤ31章31節、ヘブライ12章24節)。そして、《虹》のかかる天の都が約束されています(黙示録4章2、3節)。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたちの命に責任を持とうと望まれます。あなたを信頼し、あなたの救いの約束を受け入れて歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/28/2022

この日も主と共に【680】創世記より(25)

神はノアに言われた。
「すべて肉なるものを終わらせる時がわたしの前に来ている。彼らのゆえに不法が地に満ちている。・・・わたしはあなたと契約を立てる。あなたは妻子や嫁たちと共に箱舟に入りなさい。」
(創世記6章13、18節) 

*** 

神がご覧になると、地はもはや《神の前に堕落し、不法に満ちて》いましたが、ノアだけは《神に従う無垢な人》でした(9、11、12節)。神はノアに《洪水》を予告し、箱舟を作るように命じられました(14~20節)。ノアは自分の想像を越えることも《すべて神が命じられたとおりに果た》し(22節)、救われました。ノアの姿は、神が約束してくださった救いを受けるために必要な信仰と従順を示しています。(ヘブライ11章7節、マタイ24章37、38節)。 

*** 

天の父なる神さま、ノアのように、あなたと共に歩むものとしてください。インマヌエル(神は我々と共におられる)の御名をもってこの世に来てくださった、イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/27/2022

この日も主と共に【679】創世記より(24)

主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。(創世記6章5、6節) 

*** 

地上に人が増え、《神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者・・・大昔の名高い英雄たち》である《ネフィリム》も現れました(4節)。これにはさまざまな解釈がありますが、肝心な点は人が勢力を増し、人間の領域を拡張したということです。しかしそれは《悪》の拡張でもありました。神は《地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められました》。聖書の神は、神でありながら《心を痛め》るお方です。創造された世界に、そして、わたしたちにも、終わりまで責任をもって関わろうとなさるからです。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたち一人一人をご覧になり、悲しみや喜びを抱かれます。あなたと喜びを共にする歩みを、聖霊によって助け、導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/26/2022

この日も主と共に【678】創世記より(23)

ヤバルは、家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。・・・トバル・カイン・・・は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。(創世記4章20~22節) 

*** 

弟を殺し、《地上をさまよい、さすらう者》となったカインは、やがて町を建て、子孫を残しました(12、17節)。彼の子孫からは農耕・音楽・工業に秀でた者たちが登場しました。それらは文明の土台として意味あるものでしたが、人間が自己中心に陥る新たな誘惑となりました(23、24節)。その一方、アダムとエバからはもう一人の子が生まれ、その子孫の時代から《主の御名を呼び始め》るようになりました(26節)。人を人らしくし、豊かにするのは、物や技術だけでなく、主の御名を呼ぶこと(礼拝)にあります。 

*** 

天の父なる神さま、あなたの御名を崇(あが)め、あなたに愛されているという健やかな誇りと共に歩ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/25/2022

この日も主と共に【677】創世記より(22)

カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。 (創世記4章8節) 

*** 

アダムとエバには二人の男の子が生まれました。兄カインは《土を耕す者》、弟アベルは《羊を飼う者》となりました(2節)。兄弟は神に献げ物をしましたが、神の目に留まったのは弟の献げ物でした(4、5節、参照ヘブライ11章4節)。兄は激しく怒り、弟を殺してしまいました(8節)。この世界初の殺人事件の根源には、兄弟のきずなさえ《知りません》と断ち切らせる《罪》の力がありました(7節)。この罪の力は今も人間を捕らえ、傷つけています。その支配を終わらせられるのはただ一人、わたしたちを友と呼び、敵をも愛せよと語られたイエス・キリストだけです。 

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主イエスよ、罪の誘惑と力からわたしたちをお守りください。あなたによって心を守られ、神を愛し、人を愛する歩みを少しずつでも進めるように導いてください。アーメン

9/24/2022

この日も主と共に【676】創世記より(21)

主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。・・・主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。 (創世記3章21、23節) 

*** 

神はアダムとエバ(女)に《皮の衣》を着せ、エデンの園から追放されました。そして《命の木に至る道》を守るために、園に戻ることができないようになさいました(24節)。こうして人は、罪のために神から遠く隔たってしまいました。しかし、神はこの後、ご自分に至る《道》として御子イエス・キリストを遣わされました(ヨハネ14章6節)。御子を信じる人は《白い衣》を与えられ、ふたたび天の父のもとに帰ることができます(黙示録7章9節)。 

*** 

天の父なる神さま、あなたは今もわたしたちを御心に留め、ご自分のもとへと呼んでくださっています。御子イエスによって、神の御国へと導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/23/2022

『秋のミニ・バザー』中止のおしらせ

 【おしらせ】 


本日の予定で案内していました
『秋のミニ・バザー』につきまして、
たいへん残念ながら、
雨天のため、中止とさせていただきます。


次回の開催については未定です。
詳細が整いましたら
あらためてご案内いたします。


楽しみに待っていてくださった
みなさまには 申し訳ありません。
次にお会いできる機会を楽しみにしております。


どうぞよろしくお願いいたします。


この日も主と共に【675】創世記より(20)

神は女に向かって言われた。「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。・・・」神はアダムに向かって言われた。「・・・お前のゆえに、土は呪われるものとなった。お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。・・・」 (創世記3章16、17、19節) 

*** 

神が人を造られた時、《産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ》と祝福されました(1章28節)。しかし神に背いた時、出産は苦痛を伴うもの、大地を耕すことは労苦となりました。すなわち、生きることが苦しみとなりました。それでも神は二人の命を無になさらず、女を《すべて命あるものの母》となさいました(20節)。赦しと救いが一筋の光のように差しています。この光は今、人となられた御子イエス・キリストを通して世界に輝いています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたの愛と憐れみによってわたしたちの心を照らし、救いと恵みに導き入れてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/22/2022

秋のミニ・バザーのご案内

秋のミニ・バザーを実施します


9月23日(金・祝)

午後1時半から 午後4時半まで

神戸小隊会館の前(駐車スペース)において


楽しいひと時となりますよう願い

お待ちしています

どうぞお出かけください 


※屋外実施のため、雨天の場合は中止いたします。



この日も主と共に【674】創世記より(19)

〔主なる神は、蛇に向かって言われた。〕お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に わたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕き お前は彼のかかとを砕く。(創世記3章15節) 

*** 

《決して食べてはならない》と言われていた《善悪の知識の木》の実を、男と女は食べてしまいました(2章17節)。神は二人を裁く前に、彼らを罪に誘った《蛇》に裁きを告げられました。その内容は、『女の子孫と蛇の子孫が対決し、蛇の子孫は女の子孫に危害を与えるが、最終には女の子孫が勝利する』というものでした。これは、人となられた神の御子イエス・キリストが十字架の苦しみと死をお受けになることによって悪魔(サタン)に勝利し、罪を滅ぼされるという、神の救いの計画を示しています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたちの罪を正しく裁かれますが、また、わたしたちの罪を赦し、救われます。御子によって、救いの恵みに入らせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/21/2022

この日も主と共に【673】創世記より(18)

主なる神はアダムを呼ばれた。「どこにいるのか。」 (創世記3章9節) 

*** 

蛇の言葉を聞いた女は、《実を取って食べ》ました。また、男も実を食べました(6節)。
すると《二人の目は開け》ました(7節)。
しかし、二人が目にしたのは、神のようになった自分たちではなく、神に逆らい、神が与えてくださった豊かな世界や生き方を放棄した自分たちでした。
二人は、
①自分たちが《裸》であると知り、恐れました(7、10節)。
②自分たちを受け入れられず、神と向かい合えませでした(9節)。
③神の言葉に従わなかった責任を転嫁し、男は女のせいに、女は蛇のせいにしました(12、13節)。 

*** 

天の父なる神さま、あなたは御子イエスを遣わし、迷い出た一匹の羊を探すようにしてわたしたちを探し、罪から救い出してくださいます。御子によってあなたのもとに立ち返り、恵みのうちに生きるものとしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/20/2022

9月25日(日)聖別会(日曜礼拝)のお知らせ

 聖別会(日曜礼拝)

9月25日(日)午前11時より

信仰の証し&聖書からのメッセージ

西日本連隊長 鈴木智博大尉

西日本連隊女性部書記 鈴木眞理子大尉


※ 約1時間のプログラムです

※ 開始に先立って10時45分より賛美と祈りの時を持っています

※ 出席に際しては新型コロナ感染予防のため検温・消毒等のご協力をお願いいたします

※ 聖書は『聖書新共同訳』(日本聖書協会)、賛美は『救世軍歌集』を使用しています。備え付けがありますので、お持ちでない場合もそのままお出かけください。


この日も主と共に【672】創世記より(17)

女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆(そそのか)していた。(創世記3章6節) 

*** 

人はもともと《神にかたどって創造され》ました(1章27節)。しかし、蛇は《善悪の知識の木》の実を食べることによって(2章17節)、《神のようになれる》と女に語りました。ただし、『食べなさい』とまでは言わないところが狡猾です。
女は木の実を食べたくなりました。それは、自分が神のようになりたいと欲すること、神に似せて創造された自分を拒むこと、共に生きてくださる神を拒むことを意味しました。
たとえ魅力的に見えても命を失う選択でした。 

*** 

天の父なる神さま、「むなしいものを見ようとすることからわたしのまなざしを移してください。」そして、あなたに人生の道のりをたずね、あなたと共に歩むものとならせてください。あなたの与えてくださった命を大切に生きるものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照、詩編119編37節)

9/19/2022

この日も主と共に【671】創世記より(16)

蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存知なのだ。」(創世記3章4、5節) 

*** 

蛇は、《神は言われたのか》と確かめるような様子で、女に問いかけました(1節)。女の返事は、神が実際に男に語られた言葉とは微妙に違います(3節、参照2章17節)。その言葉のズレに表れた心のすきを突いて、蛇は神が嘘をついていると主張し、神の言う通りにしない方が良い経験ができると女をそそのかしました。悪や罪の手口はすぐに分かる場合もありますが、多くの場合は巧みに論点をずらしながら最終的にわたしたちを支配するものであることを、聖書は教えています。《すべてを吟味して・・・あらゆる悪いものから遠ざかりなさい。》(テサロニケ一5章21、22節) 

*** 

天の父なる神さま、本当に大切なことを吟味し、選び、実行できる知恵と力を与え、悪よりお守りください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

この日も主と共に【670】創世記より(15)

主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」(創世記3章1節) 

*** 

神の園で幸せに暮らす男と女に、《蛇》が忍び寄ります。蛇は野の生き物のうちで最も賢く(口語訳「狡猾で」)、人と意思疎通ができました。《蛇》は自分を名付けてくれた男にではなく、あえて女に話しかけました(参照2章19、20節)。この後、蛇の言葉は神と男と女の交わりを破壊します。蛇が悪魔(サタン)であるとは明言されませんが、《偽り者》である悪魔(サタン)の姿や働きを見てとることができます(参照ヨハネ8章44節)。聖書は、わたしたちに「目を覚ましていなさい」と注意を呼びかけています。 

*** 

天の父なる神さま、聖書を通してあなたの語られる言葉を注意深く聞き、心の目を覚ましていることができるように助けてください。誘惑と災いからお守りください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/17/2022

この日も主と共に【669】創世記より(14)

こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。(創世記2章24、25節) 

*** 

この言葉は、聖書の中で初めて「結婚」について述べている言葉です。《結ばれ・・・一体となる》とは、男も女も神に造られた尊い存在であることを認める関係であることを表しています。《裸であったが、恥ずかしがりはしなかった》とは、お互いのそのままの存在を受け入れ合うことができる関係であることを表しています。なお、このような結婚の関係が男女二人きりの世界ではなく、神がおられる園において実現したことが大切です。「結婚」は、神のもとで人と人が豊かに関わり、生きられるというしるしです。 

*** 

天の父なる神さま、小隊につながる一人一人に、交わりの恵みをお与えください。夫婦や家庭の歩みを顧み、祝福し、聖なる御名においてお守りください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/16/2022

この日も主と共に【668】創世記より(13)

主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされ・・・あばら骨の一部を抜き取り・・・人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。(創世記2章21、22節) 

*** 

神は、人を《助ける者》(18、20節)として、人の骨の一部から《女》を造られました。これは男が女よりも優位であるという意味ではなく、むしろ両者が神の前には等しい存在であるという意味です。これを知った人は、初めて言葉を発します。それは共に生きる相手を見出した喜びの歌でした(18節)。《ついに、これこそわたしの骨の骨 わたしの肉の肉。》(23節)このような出会いの喜びは、その後に実現した、人を救うために自ら人となられた神の御子イエス・キリストとの出会いの喜びを映し出しています。 

*** 

天の父なる神さま、病や対立などにより共に生きることがさまざまに試みられる世の動きの中で、御子イエスと出会い、共に生きる喜びと力を新たにお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/15/2022

この日も主と共に【667】創世記より(12)

主なる神は言われた。
「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」
(創世記2章18節) 

*** 

神が《良し》とされた世界の中で(1章)、《良くない》状況が生まれました。それは《人が独りでいる》ことでした。
そこで神はこの後、もう一人の人(女)をお造りになりました。
神はさらに、御子イエス・キリストをこの世に遣わされ、《皆、キリスト・イエスにおいて一つ》となるという《神の子》の生き方をわたしたちに備えてくださいました(参照ガラテヤ3章26~28節)。
教会・小隊は、ときに迷いや失敗も経験しますが、共に生きることを学び、歩む集まりとして、イエス・キリストに支えられています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたちの孤立や孤独を顧み、聖書の言葉を通して、また、教会・小隊を通して、『一人ではない』と声をかけ、手を差しのべられます。あなたの慰めと励ましによって、立ち上がらせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9月18日(日)聖別会(日曜礼拝)のお知らせ

 聖別会(日曜礼拝)

9月18日(日)午前11時より

ペトロの手紙一 2章18~25節

「キリストが残された模範」


※ 約1時間のプログラムです

※ 開始に先立って10時45分より賛美と祈りの時を持っています

※ 出席に際しては新型コロナ感染予防のため検温・消毒等のご協力をお願いいたします

※ 聖書は『聖書新共同訳』(日本聖書協会)、賛美は『救世軍歌集』を使用しています。備え付けがありますので、お持ちでない場合もそのままお出かけください。


9/14/2022

この日も主と共に【666】創世記より(11)

主なる神は人に命じて言われた。「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」 (創世記2章16、17節) 

*** 

この聖句は、神が人に向かって語られた最初の言葉です。
①人は、神の言葉を聴けるものとして創造されました。
また、
②神は、園の木の実を食べる自由を与えて、人が労働の成果を喜べるようになさいました。
ただし、
③《善悪の知識の木》の実を食べることを禁じられ、神と人との区別を明らかにされました。
そのうえで、
④神は、大切なことを判断する心と選ぶ自由を人にお与えになりました。
このような関係を神との間に築くことのできる存在として、わたしたちも造られています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたの御言葉を聴き、自分に大切なことは何かを考え、選べるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/13/2022

この日も主と共に【665】創世記より(10)

主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。(創世記2章8節) 

*** 

神は、人にエデンの園の管理を任されました。これが世界で最初の人間の「仕事・労働」となりました。
神が中心におられる園において、《土の塵》から創造された人が(7節)、自分の背景となる土を耕し、守るという光景は、神と人との間に交わりがあり、神のもとで人と自然が調和しているときに、人らしく営んでいけることを教えています。
今日、人が自然を消費し、自然が人を脅かす状況、人の作り出した労働がかえって人間性を損なう状況が生じていますが、神の恵みによって自分のあり方と自分の務めを確認し、取り組んでいくものでありたいと願います。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたち一人一人に役割を与え、世界に置かれました。祝福として備えられた自分の場所と務めを知り、携わるものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/12/2022

この日も主と共に【664】創世記より(9)

主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。(創世記2章7節) 

*** 

「エデンの園」というと何か人間の楽園、理想的な世界という印象がありますが、より大切なことは、神が人と共に生きられる場所であったということです。園に生えていた《命の木》や《善悪の知識の木》、園に流れる《川》は、そこに神がおられ(臨在)、神の力、正しさ、知恵、恵みが満ちていたことを表しています。このような豊かな場所を、イエス・キリストは新しい方法でわたしたちに与えてくださいます。イエス・キリストは、ご自分を信じる者たちを神のもとに導き、《聖なる都》へと入れてくださいます(参照 黙示録22章1、2節)。 

*** 

天の父なる神さま、御子イエスによって、わたしたちを天の住まいに受け入れてくださることを感謝します。あなたの恵みの約束と共に歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/11/2022

この日も主と共に【663】創世記より(8)

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。(創世記2章7節) 

*** 

『創世記』の初めの1章から2章4節までは、《神》が世界を創造されたことが書かれています。そして、2章4節からはあらためて人の創造について書かれ、その後の出来事へと続きます。それとともに、《神》(エロヒム)に《主》(ヤハウェ)という言葉が加えられるようになります。人が神に《命の息》を吹き入れられ、《生きる者》となったのは、神が《主》として関わられたからです。わたしたちは初めから神に覚えられており、一人ではないと聖書は伝えています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたちを造られ、《主なる神》として関わってくださいます。あなたが共におられることを覚え、平安と力を新しく得させてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/10/2022

この日も主と共に【662】創世記より(7)

神は二つの大きな光る物と星を造り、大きな方に昼を治めさせ、小さな方に夜を治めさせられた。(創世記1章16節) 

*** 

古い時代、太陽や月を拝む信仰が多くありました。しかし、聖書は、太陽と月そのものが神さまなのではなく、それら《二つの大きな光る物》も神さまが造られたものであると述べています。そして、太陽が昼を治め、月が夜を治めるようになったということは、言いかえれば、神さまが昼も夜も治めておられるということでもあります。ときには太陽の光のように明るく、ときには月の光のように静かに、神さまはわたしたちを照らし、守ってくださいます。 

*** 

天の父なる神さま、あなたはわたしたちの命を造られ、この日も生きるものとしてくださいました。そして、この世界もあなたが造られ、今もあなたはこの世界で生み出されたものを通して、わたしたちを守り、育ててくださいます。あなたと共に歩む一日を導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/09/2022

この日も主と共に【661】創世記より(6)

第七の日に、神は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。・・・第七の日を神は祝福し、聖別された。(創世記2章2、3節) 

*** 

天地の創造は、六日の間に神がさまざまなものを作られたことだけでなく、第七の日に神が休まれたこと(安息)をもって完了しました。そこで後の時代になって、イスラエルの民は第七の日を「安息日」と呼び、神を礼拝する特別な日とするようになりました(出エジプト20章8節、参照レビ記19章3節)。「安息日」はまた、現在のわたしたちが七日を一週間として月や年を数える暦(カレンダー)の元になっています。わたしたちの日常の時間は、神の創造と安息、また、神の祝福と聖別につながっています。 

*** 

天の父なる神さま、あなたは安息の日を作り、わたしたちに活動と休息を備えてくださいました。生き生きとした時の流れの中で心と体を用いることを教えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/08/2022

この日も主と共に【660】創世記より(5)

神は彼らを祝福して言われた。
「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
(創世記1章28節) 

*** 

神は《男と女》を創造され、①彼らを祝福し、②ほかの被造物(ひぞうぶつ)(神に創造されたもの)の管理を託し、③《食べ物》を保証されました。
《男と女》は、違いはあるとしても、《神にかたどって創造された》ものとして等しい存在です。そして協力して世界を管理するように望まれています。
現在、地球の資源や環境について問題や議論が起きています。『どうすれば人が安全に生きられるのか』という視点だけでなく、『どのようにして神さまからお預かりしたものを大切に使うか』という視点も併せて持ちたいと思います。 

*** 

天の父なる神さま、
あなたはわたしたちの存在を喜び、祝福しておられます。あなたの創造された世界を大切に使う一歩として、一日の歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9月11日(日)聖別会(日曜礼拝)のお知らせ

 聖別会(日曜礼拝)

9月11日(日)午前11時より

申命記 26章1~11節

「感謝と喜びを新たに」


※ 約1時間のプログラムです

※ 開始に先立って10時45分より賛美と祈りの時を持っています

※ 出席に際しては新型コロナ感染予防のため検温・消毒等のご協力をお願いいたします

※ 聖書は『聖書新共同訳』(日本聖書協会)、賛美は『救世軍歌集』を使用しています。備え付けがありますので、お持ちでない場合もそのままお出かけください。


9/07/2022

この日も主と共に【659】創世記より(4)

神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。(創世記1章27節) 

*** 

人間は「神のかたち」であると聖書は語ります。
《神は自分のかたちに人を創造された。》(口語訳)
《神は人をご自身のかたちとして創造された。》(新改訳2017)
《かたち》(ツェレム)とは「像、似(に)姿(すがた)」という意味です。人間は神ではありませんし、神になることもありませんが、神に似た存在として作られました。
わたしたちは完全ではありませんが、①ものごとを創造すること、②理性と道徳と良心をもって判断すること、③自分以外の命を受け入れて生きること、④他者を愛することにおいて、神を映し出すように作られています。そこに人間の個性と尊厳の土台があります。 

*** 

天の父なる神さま、
わたしの命は偶然ではなく、あなたに愛され、創造されました。自分が存在していることに健やかな誇りを持ち、あなたと共に歩ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/06/2022

この日も主と共に【658】創世記より(3)

神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。(創世記1章3、4節) 

*** 

聖書によれば、神は六日間をかけて世界とすべてのものを創造されました。これを字句通りに理解するか、象徴的に解釈するか、さまざまな立場があります。しかし肝心なのは、《神は言われた。・・・そのようになった・・・神は・・・見て、良しとされた》という神の出来事の積み重ねの上にわたしたちは存在しているということです。今、世界は善も悪も入り混じる状況ですが、わたしたちは神の善き御心を原点として歩むことができます。 

*** 

「主よ、わたしたちの神よ、あなたこそ、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方。あなたは万物を造られ、御心によって万物は存在し、また創造されたからです。」あなたの善き御心によってわたしたちを支え、生きることを喜ぶ歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照 黙示録4章11節)

9/05/2022

この日も主と共に【657】創世記より(2)

地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。(創世記1章2節) 

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神さまが天地を創造される前、①《地は混沌であって、闇が深淵の面にあり》ました。これは無秩序な状態を表しています(参照 口語訳「地は形なく、むなしく」)。しかしまた、②《神の霊が水の面を動いて》いました。「動く」は、鳥が羽ばたいてある地点の上に留まっているさまを表しています。わたしたちの一日もすべてを見通せず、ときには《混沌》にさえ思う時があります。しかし《神の霊》である聖霊は、神を信じる者たちの心と体、さらに時間をも覆うようにして共におられます。神さまが新しく創造された贈り物として一日を受け取り、歩んでまいりましょう。 

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天の父なる神さま、あなたの聖霊によってわたしたちを覆い、お守りください。この日をあなたの造られた世界のたしかな一部として受けとめ、歩ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/04/2022

この日も主と共に【656】創世記より(1)

初めに、神は天地を創造された。(創世記1章1節) 

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世界を創造された神がおられ、すべてのものは神によって創造された ―― これがわたしたちの信仰の土台です。キリスト教会において信仰の基準として広く受け入れられている『使徒信条』は、「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず」という告白から始まります。また、救世軍も『教理』において、神が「万物の創造者、保持者、また統治者」であると宣言します(第2条)。この世界には善も悪も混じるさまざまな出来事が起こりますが、それでも、「悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」お方によって支えられ、生かされています(マタイ5章45節、参照使徒言行録17章24、25節)。 

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天の父なる神さま、あなたは天地の造り主です。あなたがわたしの存在を大切に覚え、今この時もわたしたちの命を守っていてくださることを感謝します。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/03/2022

この日も主と共に【655】公同書簡より(7)

選ばれた婦人とその子たちへ。・・・父である神と、その父の御子イエス・キリストからの恵みと憐れみと平和は、真理と愛のうちにわたしたちと共にあります。 (ヨハネの手紙一1章1、3節より) 

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ヨハネは、教会とそこに集う一人一人が神さまの家族であることを伝えるために、《選ばれた婦人とその子たち》と呼びかけます(1節)。神さまの家族には、①神さまと御子イエスの《恵み》と《憐れみ》と《平和》があります。②御子イエスの示された《真理》と《愛》があります。そして、③御子イエスが送ってくださった真理の霊、聖霊の働きがあります(参照ヨハネ14章26節、16章13節)。わたしたちは神さまの家族として、神さまに守られています。 

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天の父なる神さま、聖書を通してあなたの真理と愛を知り、あなたの恵みと守りの中に立たせてください。わたしたちの心も体も、あなたの大きな御手で支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/02/2022

この日も主と共に【654】公同書簡より(6)

神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。(ヨハネの手紙一1章7節) 

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ヨハネは、信仰によって生きることを《交わり》と表現しています。この《交わり》は、①御子と共に生きること~イエス・キリストを救い主として信じ、罪を赦されること、②父なる神と共に生きること~罪から清められ、神の光の中を歩むこと、③教会(小隊)と共に生きること~神の愛に留まり、お互いが成長して愛するものとなることを意味しています。主を信じる人は一人ではありません。 

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天の父なる神さま、あなたが御子イエスによってわたしたちを救い、罪から清め、神の愛の交わりに入れてくださったことを感謝します。いろいろな出来事が起きるとしても、あなたの愛のうちにあることはけっして変わらないことを思い起こし、歩み続けるものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

9/01/2022

9月4日(日)聖別会(日曜礼拝)のお知らせ

 聖別会(日曜礼拝)

9月4日(日)午前11時より

ペトロの手紙一 2章11~17節

「神に従う者の自由」


※ 約1時間のプログラムです

※ 開始に先立って10時45分より賛美と祈りの時を持っています

※ 出席に際しては新型コロナ感染予防のため検温・消毒等のご協力をお願いいたします

※ 聖書は『聖書新共同訳』(日本聖書協会)、賛美は『救世軍歌集』を使用しています。備え付けがありますので、お持ちでない場合もそのままお出かけください。


この日も主と共に【653】公同書簡より(5)

夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。・・・預言は、決して人間の意志に基づいて語られたのではなく、人々が聖霊に導かれて神からの言葉を語ったものだからです。 (ペトロの手紙二1章19、21節) 

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聖書が《預言》であるとは、《人々が聖霊に導かれて》書き記した《神からの言葉》であり、神から《授かった真理》であるという意味です(12節)。聖書はまた、わたしたちに救いと希望を与えてくださるイエス・キリストを《明けの明星》として示す唯一無二の書物です。聖書の言葉は、わたしたちの心や生活を照らす《ともし火》です。 

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天の父なる神様、さまざまな出来事や思いが影のようにわたしたちの心に迫るときに、聖書の言葉を《ともし火》として心を照らし、新しい一歩を導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン