12/31/2023

クリスマスの祈り【28】

さて、モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。(ルカによる福音書2章22節)

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ヨセフとマリアは、神様から与えられた子とはいえ、生まれたイエス様に特別扱いを求めませんでした。

そして、神様が神の民にお与えになった《律法》(今日の旧約聖書の一部)に則って、出産後の手続きを進めていきます。

①命名:誕生から八日目に《イエス》と命名しました(21節)。

②清め:男児の出産から《清めの期間》として定められている四十日間を過ごし、《山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げ》ました(24節、参照レビ記12章1~3節)。

③聖別:《初めて生まれる男子》としてイエス様を《主に献げるため》に、エルサレムに向かいました(22、23節、参照出エジプト13章2、12節)。

ヨセフとマリアにご自身をゆだねる仕方で、幼子であったイエス様は神様のものとして、神様の御心に従う歩みを始められました。そして、わたしたちをも神の子、神の民とする道を開いてくださいました。

クリスマスには“続き”があります。

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主イエスよ、あなたはこの世にお生まれになり、神様の御心に従い抜かれ、十字架で死なれ、復活されました。わたしたちも神のものとなって生きるようにとのあなたの招きを受け入れるものとならせてください。アーメン


12/30/2023

クリスマスの祈り【27】

羊飼いたちは・・・急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。・・・羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。(ルカによる福音書2章15~17、20節)

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羊飼いたちは天使の知らせを聞いて、ベツレヘムに向かいました。おそらく家畜を飼っている家を一軒ずつ確かめて、ついに飼い葉桶に寝ているイエス様を探し当てました。

イエス様にお会いした羊飼いたちは、神様の言葉が確かであること、また、その神様の言葉が自分たちにも向けられていることを知りました。そして、《神をあがめ、賛美しながら帰って行》きました。

羊飼いたちはこれを機会にして宗教家になったわけではありません。もう一度、暗い野原へと、羊の世話をする労働へと戻っていきました。これまでと同じ生活が待っているように見えます。しかし、新しいことが始まりました。羊飼いたちは、救い主にお会いした、イエス様にお会いしたという喜びと賛美と共に、これからの人生を生きるものとなりました。

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天の父なる神様、羊飼いたちのように、イエス様と出会う喜びをお与えください。あなたの御言葉の確かさを教えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/29/2023

クリスマスの祈り【26】

すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」(ルカによる福音書2章13、14節)

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羊飼いたちの前に、《突然・・・天の大軍が加わり》、神様を賛美しました。イエス様がお生まれになったことを、また、イエス様の誕生によって神様の約束が成就したことを、地上がそれを知る前に、神様ご自身が喜ばれ、天に賛美が生まれました。

その賛美は《いと高きところには栄光、神にあれ》と始まります(クリスマスカロルの歌詞としても親しまれているラテン語で、グロリア・イン・エクセルシス・デオ)。しかし、賛美は天でおさまらず、《地》にも向けられます。《地には平和、御心に適う人にあれ》。

《御心に適う人》とは、たんに善意のある人や善を行う人であるという意味ではなく、心を開いて、神様の善いご意志を受け入れる人のことです。すなわち、心を開いてイエス様を受け入れる人です。その人に、神様からの《平和》が告げられます。そして、羊飼いたちはこの平和を知りました。

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天の父なる神様、
イエス様がこの世にお生まれになったことをあなたご自身が喜ばれました。あなたの愛と喜びにわたしたちの心を向け、あなたが天で生み出された喜びの歌に加わるものとならせてください。あなたの平和の下に立たせてください。
イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/28/2023

クリスマスの祈り【25】

恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。・・・(ルカによる福音書2章10、11節)

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天使は、羊飼いたちに《大きな喜び》を告げました。それは《救い主がお生まれになった》という知らせでした。当時、ローマ帝国が強大な支配者であり、ローマ皇帝を「救い主」や「主」と呼ぶ人たちがいました。しかし、ローマ帝国の支配の下では、羊飼いたちは取るに足らない存在でした。それに対して天使は、生まれたばかりの《乳飲み子》であるイエス様こそがまことの《主メシア》、救い主であると告げました。さらに、イエス様の誕生が《民全体》に関わるものであり、同時に、《あなたがたのため》、すなわち羊飼いたちのためであると告げました。イエス様が救い主であるという意味は、羊飼いたちも世界の大切な一部としてかぞえられるお方であるということです。そして、わたしたちをも愛し、ご自分につなぎとめようとしてくださいます(参照ヨハネ15章4、9節)。

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天の父なる神様、御子イエス様がわたしたちのものとなってくださったこと、また、わたしたちがイエス様のものとなることの幸いを教え、心に喜びを注ぎ入れてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/27/2023

クリスマスの祈り【24】

その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。・・・」(ルカによる福音書2章8~10節)

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イエス様がお生まれになった出来事を最初に知らされたのは、王や貴族ではなく、あるいは宗教家たちでもなく、その地方の《羊飼いたち》でした。

当時、羊は日常生活や宗教の祭儀にかせない動物でしたので、羊飼いは社会に欠かせない働き手でした(今日風に言えばエッセンシャル・ワーカー)。しかし、彼らは他の人々から低く見られていました。人口調査でにぎわうベツレヘムの町の外で、まるで蚊帳の外に置かれたように、《野宿》をしていた様子にはその事情が映し出されています。

しかし、神様は羊飼いたちを見つめておられました。羊飼いたちが《夜通し羊の番をしていた》ように、神様は彼らを見守っておられました(参照詩編121編4節)。そして、《主の天使》を通して、彼らに近づいてくださいました。

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天の父なる神様、あなたはわたしたちの《牧者》です。あなたを信頼する者を、あなたは顧みてくださいます。そのために、御子イエス様が《良い羊飼い》として来てくださったことを感謝します。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照エゼキエル書34章、ヨハネ10章11節)


12/26/2023

クリスマスの祈り【23】

・・・マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。(ルカによる福音書2章6、7節)

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生まれたイエス様は《布》にくるまれました。それは赤ん坊の手足をまっすぐに保ちながら、成長を助けるという当時の習慣によるものでした。また、《宿屋には彼らの泊まる場所がなかった》ため、イエス様は《飼い葉桶》に寝かされました。神様の御子であるイエス様は、他の人の世話を必要とする、弱く小さいものとして、そしてまた居場所のないものとしてお生まれになりました。しかし、このようなイエス様のお姿はまた、イエス様がわたしたちやこの世界に対して条件を付けることなく、ご自分のよしとされるところを居場所とされるという表れでもあります。それですから、わたしたちの心も、生活も、小隊・教会も、また、この世界も、そこに今もなお混迷や悲しみや痛みがあるとしても、イエス様はそこに宿られます。そしてわたしたちのまことの居場所として神の国を示し、招かれます。

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天の父なる神様、インマヌエル(神はわたしたちと共にいてくださる)と呼ばれるお方としてイエス様が来てくださったことを感謝します。イエス様を通して、あなたのもとに居場所を得させてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

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クリスマスおめでとうございます

クリスマスの期間として、なおしばらく、イエス様のお誕生にまつわる聖書の言葉をご一緒に心に留めていきたいと思います


12/25/2023

クリスマスの祈り【22】

ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。・・・(ルカによる福音書2章6、7節)

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マリアは旅先のベツレヘムに滞在しているうちに、《月が満ちて、初めての子》を産みました。ヨセフもマリアも旅先でお産が始まる可能性があることを承知していたことでしょうが、実際にマリアに出産の兆候があらわれた時には、安全な場所を確保することから難儀しました。初めての子を《飼い葉桶》に寝かせたという記述は、すくなくとも出産の場は屋内ではなく、建物とは別の家畜用の洞窟のような場所であったことを示唆しています。マリアは新しい命のために、自分の身に起こる一切の状況を引き受け、体力、気力、時間などすべてを注ぎました。新しい命を愛し、労するマリアの姿に、イエス様の救い主としての姿が映し出されています。わたしたちが神の子として新しく生まれるために、イエス様は十字架で死なれ、復活されました。ご自分を犠牲にして、ご自分のすべてをもって、わたしたちを愛してくださいました。

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天の父なる神様、あなたはわたしたちを愛して、御子イエス様を与えてくださいました。また、イエス様ご自身もわたしたちを愛して、ご自身をささげてくださいました。イエス様によってあなたの愛を受け入れるものとならせてください。アーメン


12/24/2023

クリスマスの祈り【21】

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。・・・人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。(ルカによる福音書2章1~5節より)

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ローマ皇帝の命令により、ヨセフは出身地ベツレヘムに戻り、登録をすることになりました。その際、身重になっていたマリアをナザレに残さず、一緒に連れて行きました。距離は約150キロ。当時では一週間以上かかる旅であったようです。徒歩で移動したのか、せめてマリアだけは動物に乗って移動できたのか詳細はわかりません。ともかくもマリアにとっては出産間近なときに実家から離れ、不安と隣り合わせる旅であったと思います。そのような旅路を通してもマリアはイエス様とつながっていました。イエス様も、神様のもとからこの世に向かう旅をして来られました。神の御子が人となって生まれるという、前代未聞の旅路を進んで来てくださいました。

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主イエスよ、あなたは「インマヌエル」と呼ばれるお方、わたしたちと共にいてくださるお方です。あなたがわたしを目指して来てくださったことを喜び、心にお迎えします。アーメン


12/23/2023

クリスマスの祈り【20】

ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。(マタイによる福音書1章24、25節)

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主の天使の言葉によって、ヨセフの心は定まりました。ヨセフは、《主の天使が命じたとおり》に、すなわち、神様の御心に描かれていた自分の役割を受け入れて、マリアを妻として迎え入れました。ただし、イエス様が実際に誕生するまでの間は、ヨセフもマリアも純潔を守りました。聖書でははっきりと触れられていませんが、結婚の後、ヨセフは出産が近づくマリアの世話をし、支えたことでしょう。そして、生まれてきた子をイエスと名付けました。『ルカによる福音書』によれば、生まれてくる子をイエスと名付けるようにと、マリアも天使から言われていました(参照ルカ1章31節)。イエス様の出産と命名のために協力すること、そのようにして神様のみわざに参加していくことが、ヨセフとマリアの夫婦としての歩みの出発でした。

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天の父なる神様、あなたはご自分の愛のしるしとしてイエス様を与えてくださいました。そして、イエス様との関わりを通して、わたしたちのうちに愛を呼び覚まし、また、育んでくださいます。あなたの愛につながる生活を教え、導いてください。

イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/22/2023

クリスマスの祈り【19】

このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。(マタイによる福音書1章22、23節)

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主の天使がヨセフの夢に現れて、語りかけました。《マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。》(21節)この一文に、マリアから生まれてくる子の、①性別(男の子)、②名前(主は救いという意味のイエス)、③使命(神の民を救う)が示されています。ヨセフはマリアから生まれてくる子について、神様の救いという大きな計画があることを知らされました。さらに、この言葉を記録したマタイ自身も、イエス様の誕生が《主が預言者を通して言われていたこと》の成就であることに気づかされ、聖書の言葉を添えていきます(参照イザヤ書7章14節)。マリアだけでなく、ヨセフだけでなく、福音書の著者であるマタイも、イエス様の誕生が自分自身に関わることであると知ったのでした。

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天の父なる神様、あなたが《インマヌエル》と呼ばれるお方、わたしたちと共におられるお方であることを、イエス様によって知り、あなたと共に歩む者とならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/21/2023

クリスマスの祈り【18】

このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。・・・」(マタイによる福音書1章20節)

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ヨセフは、マリアが身ごもっていることを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心しました(19節)。それがマリアにとっても自分自身にとっても、これから社会で安全に暮らしていくために最善であろうと、彼なりに考え出したことでした。

そのような彼の計画に神様が介入されました。主の天使がヨセフの夢に現れて、神様にご計画があると語りました。

天使は、①《ダビデの子ヨセフ》と呼びかけ、ヨセフ自身も神様の約束のうちにかぞえられていること、②《恐れず》マリアを妻として迎え入れるべきこと、③マリアは聖霊によって子を宿したということ、を告げました。

ヨセフはそれまでにもマリアから彼女の身に起きたことを聞いていたかもしれません(参照ルカ1章26~38節)。しかし、ヨセフはマリアのことではなく、自分自身のこととして、神様の御心に触れました

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天の父なる神様、あなたはわたしたち一人一人をつくられ、御心に留めておられます。御子イエス様を受け入れることにより、あなたの御心と共に歩むるものとならせてくださいイエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/20/2023

クリスマスの祈り【17】

夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。(マタイによる福音書1章19節)

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ヨセフとマリアの時代、婚約は結婚と同じようにきびしく大切に守られていました。聖書の掟では不貞が重い罪にかぞえられています(参照申命記22章23、24節)。マリアも、《聖霊によって身ごもっていることが明らかになった》といえども(18節)、人々から疑われ、罪に問われる可能性がありました。そのため、《正しい人》であったヨセフは《ひそかに縁を切ろうと決心》しました。聖書の掟を尊重すると同時に、彼女を危険から守るためでした。彼なりに正しさと愛を成り立たせようとしたのでした。自分も痛みを引き受けつつマリアを助けようとするヨセフの姿もまた、クリスマスの大切な意味を映し出しています。わたしたちを救うために大切な独り子をこの世にお与えになった、神様の愛を。わたしたちを救うために十字架でご自身を犠牲にされた、イエス様の愛を。

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天の父なる神様、あなたは、ヨセフがその時せいいっぱいあらわした正しさと愛をイエス様の誕生の出来事の一部となさいました。わたしたちの心と行いも、一つ一つが小さいものであるとしても、あなたの愛につながるものとしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/19/2023

クリスマスの祈り【16】

イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。(マタイによる福音書1章18節)

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マタイは《イエス・キリストの系図》を記すにあたり、「父が子をもうけた」というような表現をとらずに、《マリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった》と記しています(16節)。それは、マリアが聖霊によってイエス様を身ごもったからでした。

二人はおそらく自分たちなりに希望を抱き、夢を描いていたことでしょう。しかし、人生設計の大きな変更を迫られました。心が揺れ動き、痛み、不安にかられたことでしょう。しかし、神様はご自分のご計画のうちに、また、これから実現しようとする出来事のうちに、彼らの新しい将来を備えられました。二人の人生は、自分たちの家庭を築くことに留まらず、イエス様によって神様の家族が築かれるために道を備えるものとなりました。

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天の父なる神様、わたしたちの人生を、生活を、小隊・教会を、あなたの愛の御心が行われる場所にしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/18/2023

クリスマスの祈り【15】

父ザカリアは聖霊に満たされ、こう預言した。「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。・・・これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く。」(ルカによる福音書1章67、68、78、79節)

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ザカリアは神様を賛美しました(64節)。のちに「ベネディクトゥス」(神様をほめたたえよ、という意味)と呼ばれるようになる歌は、旧約聖書の言葉を豊かに使いながら、①神様がダビデの子孫から救い主をお立てになり、ご自分の民を抑圧する者の手から解放し、救われること(68~74節)、そして、②ザカリアとエリサベトの間に生まれた子ヨハネはその救い主を人々に知らせる者となること(75~79節)をうたっています。この歌の土台は、神様の救い(69、71、74、77節)と憐れみ(72、78節)です。ザカリアは人生の悲しみ、さびしさ、不安を覚えてていましたが、時間をかけて神様の御言葉を受け入れ、神様から喜びと希望をいただきました。

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天の父なる神様、あなたは今もイエス様によってわたしたちを憐れみ、救われます。わたしたちの心を照らしてください。わたしたちを《平和の道》に導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/17/2023

クリスマスの祈り【14】

(人々は)父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。(ルカによる福音書1章62~64節)

***

『生まれた男の子の名前はヨハネ』とエリサベトが言った時、周囲の人々は首をかしげました。当時は父親の名前にちなんで名前を付ける習慣があったからです。しかし、ザカリアとエリサベトにとって《ヨハネ》は、神様が天使を通して教えてくださった大切な名前でした。そこで、ザカリアも《この子の名はヨハネ》と表明しました。すると、約十ヶ月話すことができなかったザカリアはたちまち話せるようになり、すぐに神様を賛美しました。ヨハネという名前には「主は恵み深い」という意味があります。ザカリアはしばらくの沈黙の日々を通して「主は恵み深い」ことを悟り、心に賛美の言葉を宿しました。

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天の父なる神様、めいめい自分の神を思い描き、期待するような世の中に対して、あなたはまったく別の仕方でご自分の恵み深さを示されます。ザカリアのようにあなたの恵みを見出し、歌声をあげる歩みを与え、導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照イザヤ55章8、9節)


12/16/2023

クリスマスの祈り【13】

(マリアは言った。)わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。・・・ 力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。・・・〔主は〕その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません、わたしたちの先祖におっしゃったとおり、アブラハムとその子孫に対してとこしえに。(ルカによる福音書1章46~47、54~55節)

***

エリサベトから祝福されたマリアは、神様を賛美して歌いました。のちに「マニフィカト」と呼ばれるようになる彼女の賛美は、神様が①わたしの《救い主》でいてくださること(47節)、②《主を畏れる者》を慈しんでくださること(50節)、③神の民(イスラエルはその象徴)を祝福するという約束に誠実でおられること(55節)に対する感謝が込められています。また、歌の言葉遣いは、旧約聖書の言葉遣いに通じています(参照サムエル上2章1~10節)。マリアは自分自身がそれまで聞いてきた聖書の言葉を通して、神様の恵みを深く知り、心が満たされ、神様を賛美しました。

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天の父なる神様、聖書を通して、あなたがどのようなお方であり、何をしてくださっているのかを知るものとならせてください。あなたの恵みによって心が広くされ、力をいただき、賛美が生まれるような歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/14/2023

クリスマスの祈り【12】

・・・人々は、父の名を取ってザカリアと名付けようとした。ところが、母は、「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」と言った。(ルカによる福音書1章59、60節)

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ザカリアとエリサベトの夫婦に男の子が誕生しました。高齢のエリサベトの出産を興味本位ではなく、《主が・・・大いに慈しまれた》出来事であると理解して、喜ぶ《近所の人々や親類》がいました(58節)。神様は彼女を孤独にはせず、人のつながりを与えて励まされました。ただし、人々が男の子の名前を付けようとした時に、それが善意であっても彼女は断りました。天使がザカリアに、生まれてくる男の子をヨハネと名付けるようにと告げていたからです(13節)。(おそらくは身振り手振りの)ザカリアの話をエリサベトも大事に受けとめ、夫婦で神様に従おうとしていました。エリサベトの言葉はけっしてわがままではなく、神様との関係、夫婦・家族の関係、周囲の人々との関係をそれぞれ尊重し、そのうえで大切にすべきものを大切にしようとする心から生まれたものでした。

***

天の父なる神様、あなたとの関係、また、あなたが与えてくださる様々な人との関係を祝福してください。そのために、愛に根ざした《真理》の言葉、《塩で味付けされた快い言葉》を教えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照エフェソ4章15節、コロサイ4章6節)


12/13/2023

クリスマスの祈り【11】

エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「・・・あなたは女の中で祝福された方です。・・・主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」(ルカによる福音書1章41、42、45節)

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マリアが親類のエリサベトを訪ねた時、エリサベトの胎内の子が喜んでおどりました。彼女自身も聖霊に満たされました(41、45節)。神様の約束によって生きる喜びがあふれ出ている姿です。実際には、マリアはこれから出産に向けていろいろな困難を通らなければならなかったことでしょうし、エリサベトも周囲から複雑なまなざしを向けられていたことでしょう。問題や不安は目の前に横たわっていました。しかし、二人はもう一つ確かに存在するものがあると知りました。それは、《主がおっしゃったことは必ず実現すると信じ》る者に与えられる、神様の祝福です。この祝福は、今、わたしたちのためにも用意されています。神様の約束の実現としてイエス様がこの世に来てくださったから、そしてまた、神様の御心にしたがってイエス様が世界の救いを実現してくださったからです。

***

天の父なる神様、さまざまな事態に直面する時にも、イエス様を通してあなたの祝福に心を向ける歩みを導いてください。あなたの恵みを喜び合う小隊・教会の歩みを励ましてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/12/2023

クリスマスの祈り【10】

そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。(ルカによる福音書1章39、40節)

***

《神から恵みをいただいた・・・聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む》と言われても(33、35節)、マリアにとって男の子を産むことは大きな挑戦でした。許嫁(いいなずけ)のヨセフや両親から理解は得られるのか、周囲の人々はどのように反応するのか、状況は楽観視できませんでした。

そのようなマリアに天使はもう一つのことを告げていました。《あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている》(36節)。エリサベトもまた、神様の御言葉の力を全身で経験していました。

マリアはエリサベトを訪ね、約三ヶ月滞在しました(56節)。その間、二人は神様の御言葉についてくりかえし語り合い、ともに祈ったことでしょう。また、エリサベトはマリアを理解し、労り、支えたことでしょう。

この二人の交わりが、今の教会・小隊の交わりの原型といえます。

***

天の父なる神様、あなたの御言葉をともに受けとめ、ともに祈ることのできる幸いを教えてください。そして、そのような交わりとして教会・小隊の交わりを整え、育ててください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/11/2023

クリスマスの祈り【9】

マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。(ルカによる福音書1章38節)
***
マリアは天使の言葉に戸惑い、《どうして、そのようなことがありえましょうか》と言いました(34節)。
この出来事の前に、祭司ザカリアも天使から同じような知らせを受けましたが、彼は《何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか》と、自分が信じるための保証を求めました(18節)。そのためザカリアはしばらくの間、話ができなくなりました。
他方、マリアは、告げられた出来事がどのように実現するのかを尋ねました。天使は続けてマリアに語りかけました。《聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。・・・神にできないことは何一つない。》(35~37節)マリアは神様の言葉そのものを信頼し、自分の土台として受け入れました。
今も教会・小隊は、マリアのように、神様の御言葉を信頼し、支えとする歩みを続けています。
***
天の父なる神様、
あなたが告げてくださった、《イエスは主である》という言葉を大切に受け入れ、魂の土台とすることができますように。その言葉を真実に語らしめる聖霊の力と共に歩むものとならせてください。
イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照コリント一12章3節)

クリスマスの祈り【8】

マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。(ルカによる福音書1章30~33節)

***

マリアは天使から、産まれてくる男の子を《イエス》と名付けるように告げられました。“主は救いである”という意味の名前です。さらに天使は男の子について、《偉大な人》、《いと高き方の子》、《ダビデの王座》に就く者、《永遠にヤコブの家を治め》る者、永遠に《支配》する者になると告げます。これらは救い主を指す聖書の言葉です(参照サムエル記下7章5~16節、ダニエル書7章)。マリアは、その場ですべてを理解できなくとも、神様の救いの御心と言葉を大切に心に受け入れました。そして人々にも話したと思います。ルカも、直接か間接かはわかりませんが、マリアの言葉に接し、この出来事を福音書に記しました(参照1章3節)。神様の御言葉は、時間をかけてわたしたちの人生に働きかけ、実を結ぶことを教えられます。

***

天の父なる神様、聖書を通してあなたの御言葉を蓄え、ひと時の益でなく、あなたのかぎりない恵みを得させてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/09/2023

クリスマスの祈り【7】

天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。(ルカによる福音書1章26~29節)

***

《おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる》という天使の言葉によって、マリアの“日常”に“非日常”が訪れました。ごく普通の暮らし、ありふれた人生が、“主が共におられる”という特別なものとなりました。

マリアはその場ですべてを理解することはできず、戸惑いました。しかし、自分の体に新しい命が宿り、誕生するまでの日々を通して、主が共におられることを深く知ることとなりました。

神様の御言葉には、時間をかけて心と体と生活に染み渡っていくような恵みと力があることを、マリアの出来事は伝えています。

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天の父なる神様、あなたは御子イエス様を受け入れる者たちに、けっして一人きりではなく、《キリストがわたしの内に生きておられるのです》と語ることのできる人生を与えてくださいます(ガラテヤ2章20節)。その恵みと喜びに入らせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


12/08/2023

クリスマスの祈り【6】

その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」(ルカによる福音書1章24、25節)

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神殿の務めを終えたザカリアは、天使に告げられたように口が利けなくっており、そのまま家に帰りました(22節)。おそらく妻エリサベトは、夫からくわしい話を聞くこともできず、それでいながら高齢の自分の身に新しい命が宿るという事態に直面しなければなりませんでした。彼女が《五か月の間身を隠して》いたのは体の安定のために、また、心が定まるために必要なことでした。そのような彼女を支えたのは、無言の夫ザカリアでした。高齢の夫ザカリアが黙々と身重の妻をいたわり、世話をする姿からは口から出る言葉以上の“言葉”が出ています。その言葉をエリサベト聴いていたのだと思います。さらにその夫の背後から、神様の言葉も聴くことができたのだと思います。“あなたは神様に愛され、生かされている”という言葉を。

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天の父なる神様、あなたはさまざまな状況や出会いを用いてわたしたちの心に触れ、語りかけてくださいます。あなたの御声に耳を傾けるものとならせてください。また、わたしたちの姿をあなたの愛の言葉を映し出すものとしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

クリスマスの祈り【5】

ザカリアは天使に言った。
「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」
天使は答えた。
「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」
(ルカによる福音書1章18~20節)

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ザカリアは、子供を授からないまま年を取っていたため、天使から子供の誕生を告げられてもすぐに信じることができませんでした。そのため、しばらくのあいだ口が利けなくなりました。ただし、それは神様の罰ではありませんでした。むしろ《喜ばしい知らせ》を受け入れ、《時が来れば実現する》神の言葉を信じるようになるために、特別に与えられた“静けさ”でした。《わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう。神にわたしの救いはある。》(詩編62編2節)

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天の父なる神様、あなたは《わたしの岩、わたしの救い、砦の塔》です。心が揺れ動く時に、あなたがわたしを支えておられることを思い起すことができるように、あなたの御前に静まり、歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照詩編62編3節)

12/06/2023

クリスマスの祈り【4】

天使は言った。
「恐れることはない。
ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。
あなたの妻エリサベトは男の子を産む。
その子をヨハネと名付けなさい。
その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。
多くの人もその誕生を喜ぶ。・・・」
(ルカによる福音書1章12~14節)

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ザカリアが《神の御前で祭司の務めをしていたとき》(8節)、主の天使が現れました。ザカリアは天使を見て《不安になり、恐怖の念に襲われ》ました(11節)。

祭司は神様に仕える働きですので、天使に会えたことはうれしい出来事のはずでした。しかし、ザカリアにとってあまりにも予想をこえる出来事であったために、受けとめることができませんでした。

そのようなザカリアに対して、天使は《恐れることはない》と語りかけました。

わたしたちの幸福は、しばしば“想定内”の出来事や“想定外”の出来事によって左右されます。神様はそのようなわたしたちの心を開き、神様の恵みによって広がる世界にわたしたちの幸福があると招いてくださいます。

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天の父なる神様、
予想のつかないものごとが迫り不安や恐れを覚える時にも、そのさらに背後にあって、わたしたちを祝福し、恐れるなと語ってくださるあなたがおられることを思い起こさせ、力づけてください。
イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン 

12/05/2023

クリスマスの祈り【3】

 ・・・祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。(ルカによる福音書1章5~7節より)

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ザカリアとエリサベトの夫婦はイエス様の親類にあたります。二人は信仰の篤い夫婦でしたが長いこと子供が与えられませんでした。

当時、子供は神様の祝福のしるしとみなされていました。二人は周囲から複雑な思いで見られていたことでしょう。また、神様に切実に祈っても願いがかなわないという辛さを味わっていたことでしょう。

しかし、神様はご自分の計画の中で二人を祝福することを定めておられ、その時を実現されました。

暗闇の中にいると思うときにも神様は共におられる、そして、かならず光を照らしてくださるということを、ザカリアとエリサベトは身をもって経験し、聖書を通して今もわたしたちに伝えています。クリスマスにあらためて耳を傾けたい知らせです。

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天の父なる神様、
不安や疑いに取り囲まれ、闇の中を歩いているように思われる時に、わたしたちをお助けください。世の光として来てくださったイエス様を仰がせてください。
イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

クリスマスの礼拝・集会のご案内


 神戸小隊では今年のクリスマスのために
次のような礼拝・集会を計画しました


12月24日(日)

午前11時より 

 クリスマス礼拝

※毎週日曜日に行っている礼拝です

※入場無料。礼拝として自由献金をささげますが、

神様への感謝として自発的になされるものであり

入場料や強制するものではありません。


午後4時30分より

 クリスマス・ストーリー・Cafe(カフェ)

※お茶やお菓子も添えて、ご一緒にクリスマス・カロルを聴き、うたう、くつろいだスタイルの集会です。

※入場無料 


どちらも約一時間くらいのプログラムです。

どうぞお越しください。

ご一緒にイエス・キリストの御降誕をお祝いいたしましょう。

クリスマスの祈り【2】

アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図。・・・ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。
(マタイによる福音書1章1、16節)

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《系図》は、先祖からの代々のつながりを記録したものです。その人がどのような人物で、どのような背景をもっているのかを知る手がかりにされることがあります。自分の系図を誇る人もいれば、目に触れないようにする人もいます。

イエス様の《系図》には、ユダヤ人の歴史においては理想的な信仰者や勇敢な王が登場します。しかし彼らも完ぺきな人物でありませんでした。ほかにも、ふつうの人や当時であればわざわざ名前を取り上げないだろうと思われる人の名前も系図には含まれています。

イエス様は、特定の選ばれた人たちのためだけなく、すべての人のために、すべての人の背景に関わるようにして、この世にお生まれになりました。良いことも悪いことも混ざり合うこの世界のただ中に来られ、わたしたちを救われます。

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天の父なる神様、すべての人のために、わたしたちと同じものとなってお生まれになった御子イエス様を救い主として知り、受け入れるものとならせてください。イエス様によって、あなたの愛の系図に連ならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

クリスマスの祈り【1】

クリスマスに備えるアドベント(待降節)の期間が始まりました(12月3日より)。

日曜日以外にも、聖書の言葉とお祈りを分かち合い、新しい心でクリスマスを迎えたいと思います。

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イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。
(マタイによる福音書1章18節)

わたしもすべての事を初めから詳しく調べています・・・
(ルカによる福音書1章3節)

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クリスマスは、神の御子イエス・キリストのお誕生を祝うときです。神様は私たちを愛しておられ、私たちを神様とともに生きるものとするために、イエス様を与えてくださいました(参照ヨハネ3章16節)。

今の季節、あちらこちらでクリスマスの飾りつけが見られますが、星やクリスマスツリーやサンタはあっても、馬小屋でお生まれになったイエス様を見つけることはかんたんではありません。クリスマスの中心であるイエス様に心を向け、イエス様が自分にとってどのような意味を持つお方であるかを新しく受けとめる歩みを共に始めたいと思います。

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天の父なる神様、イエス様がお生まれになったクリスマスの意味とその大切さを新しく知り、受け入れることができますように。私たちの心の目を開いてください。そして、イエス様を通して示してくださった、あなたの愛に心を開くことができますように。小隊(教会)につながる一人一人の歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン