4/30/2022

この日も主と共に【529】

イエスは、〔弟子たちに〕近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。・・・」
(マタイによる福音書28章18、19節) 

*** 

復活されたイエスさまは、弟子たちに福音を伝える使命を与え、世界に遣わされました。イエスさまの復活によって、わたしたちは、自分自身が救われて完了する人生ではなく、〈すべての民〉の救おうとされる神さまの大きな働きに参加する人生を与えられています。 

*** 

主イエスよ、あなたはすべての人を愛し、救いへと招かれます。あなたの〈天と地の一切の権能〉によってわたしたちを聖い目的にふさわしくしてください。福音を世界に携え出る一人としてください。アーメン

4/29/2022

この日も主と共に【528】

神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。
(ペトロの手紙一 1章3、4節) 

*** 

イエス・キリストの復活のゆえに、わたしたちの人生は地上で終わらず、天にまで続くようになりました。この聖書の約束と希望をぜひ共に受け取りましょう。 

*** 

天の父なる神さま、御子イエスの復活によって、わたしたちを天の御国に入れてくださることを感謝します。地上における一日を、天の御国につながる道のりとして大切に歩めるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/28/2022

この日も主と共に【527】

キリストは、万物を支配下に置くことさえできる力によって、わたしたちの卑(いや)しい体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださるのです。
(フィリピの信徒への手紙3章21節) 

*** 

花の種は小さい粒ですが、殻(から)を破り、芽を出し、きれいな花となります。それに似て、わたしたちの地上の肉体は傷つきやすく、限(かぎ)りあるものですが、その後にイエス・キリストと同じ体、すなわち、神の栄光に満ちた新しい体をいただくことができます。イエス・キリストの復活がその根拠であり、保証です。 

*** 

主イエスよ、わたしたちが地上において弱さや困難を覚えるとしても、あなたはご自分の栄光に満ちたものとして新しくしてくださいます。あなたの復活の力によって心と体を守り、支えてください。アーメン

4/27/2022

この日も主と共に【526】

キリストは死を滅ぼし、福音を通して不滅の命を現してくださいました。 
(テモテへの手紙二1章10節) 

*** 

イエス・キリストの復活は、死に対する勝利を表しています。それですから、イエス・キリストを信じる人は、たとえ地上の肉体に終わりを迎えるとしても、消え去さことはありません。イエス・キリストの勝利に連なって、わたしたちも復活することができます。 

*** 

天の父なる神さま、あなたは御子イエスを通して、新しい命、新しい人生、新しい望みを与えてくださいました。今日という一日が、終わりに向かう一歩ではなく、復活された主と共に生きる一歩であることを心に留めて歩むことができますように。わたしたちの心を守り、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/26/2022

この日も主と共に【525】

わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力・・・神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ・・・
(エフェソの信徒への手紙1章19、20節)
 

*** 

イエス・キリストの復活は〈神の絶大な力〉のしるしです。神の力は、『どうせ自分にはこのようにしか生きられない』という思いからわたしたちを解放し、死にも打ち消さることのない人生へと導いてくれます。 

*** 

天の父なる神さま、御子イエスの復活によって、わたしたちに力強く働いてくださることを感謝します。自分が一人きりではなく、あなたの御力が共にあることを覚えて歩むことができますように。聖霊によって心の目を開いてください(参照 17、18節)。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/25/2022

この日も主と共に【524】

キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります。
(コリントの信徒への手紙一15章17節) 

*** 

聖書が指摘する罪は、地上の法律や道徳に反する行いだけではなく、天の父である神さまとの断絶です。イエスさまはご自分の死と復活によって、わたしたちを神さまとの交わりに戻してくださいました。イエスさまの復活は、わたしたちの罪の赦しの保証です。 

*** 

天の父なる神さま、御子イエスの死と復活によって、わたしたちの罪を赦してくださったことを感謝します。死にも打ち克つあなたの愛と命によって、わたしたちをこの日も生かし、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/24/2022

この日も主と共に【523】

神は・・・イエスを復活させられました。神は・・・この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。わたしたちはこの事実の証人であり・・・ 
(使徒言行録5章30~32節) 

*** 

イエスさまの十字架の死と復活によって、わたしたちは罪を赦され、死の支配から解放され、永遠の命を与えられました。イエスさまの復活は、滅ぶばかりであったわたしたちを救われる、神の〈逆転判決〉です 。

*** 

天の父なる神さま、御子イエスの死と復活によって、わたしたちに新しい命を与えてくださったことを感謝します。わたしの心と人生に、あなたの救いを宣言してください。自己主張ではなく、あなたの良い知らせがこだまするような人生を導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/23/2022

この日も主と共に【522】

最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。
(コリントの信徒への手紙一15章3~5節) 

*** 

聖書が伝える大切なこととは、イエス・キリストがわたのために死んで復活されたということ、それゆえ、わたしがどのような者であっても一人ではない、ということです。教会(小隊)はその証しです。 

*** 

主イエスよ、あなたの死と復活の意味を知り、希望に立って生きることができますように。聖書と教会(小隊)の恵みによって教え、支えてください。アーメン

4/22/2022

この日も主と共に【521】

〔イエスは言われた。〕・・罪の赦しを得させる悔い改めが、その名〔救い主の名〕によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる・・・エルサレムから始めて、あなたがたはこれらのことの証人となる。
(ルカによる福音書24章47~48節) 

*** 

復活されたイエスさまは、〈あらゆる国の人々〉がまことの神に心を向け(悔い改め)、罪を赦され、救われることを望まれます。そのために弟子たちを〈証人〉となさいました。弟子たちの働きは今も、教会(小隊)にまで続いており、わたしたちに託されています。 

*** 

主イエスよ、あなたは今も世界に、また、わたしたちの人生に福音(神の救いの良い知らせ)を告げてくださいます。あなたの救いを受け入れ、あなたと共に生きる幸いを証しするものとしてください。アーメン

4/21/2022

この日も主と共に【520】

三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」
ペトロは・・・言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」
(ヨハネによる福音書21章17節) 
*** 

ペトロは、イエスさまと自分は無関係だと、三度、否定しました。復活されたイエスさまは、そのようなペトロに『わたしを愛するか』と、三度、語られました。イエスさまの言葉によって、ペトロは赦され、愛の心を呼び覚まされ、立ち直ることができました。 

*** 

主イエスよ、わたしたちにさまざまな過去があるとしても、あなたは今のわたしたちと向かい合い、赦し、新しく出発させてくださいます。聖書を通し、あなたの御言葉と共に歩むものとしてください。アーメン

4/20/2022

この日も主と共に【519】

イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸(さいわ)いである。」
(ヨハネによる福音書20章28、29節) 

*** 

復活されたイエスさまにお会いし、弟子トマスは心を動かされました。しかし、イエスさまは「見ないのに信じる人は、幸(さいわ)いである」と言われました。この幸(さいわ)いは今も教会(小隊)に託されています。聖書の言葉を通して、また、主を信じる人々の証(あか)しの言葉を通して、復活されたイエスさまと出会うことができます。 

*** 

主イエスよ、わたしたちは肉体の目であなたを見ることはできません。しかし、あなたは聖書を通し、小隊(教会)を通して、今も生きておられることを示してくださいます。あなたを知り、あなたと共に歩む幸いを見出す生活を導いてください。アーメン

4/19/2022

この日も主と共に【518】

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
(ヨハネによる福音書20章19節) 

*** 

恐れて閉じこもっていた弟子たちの真ん中に、復活されたイエスさまが立たれました。イエスさまは彼らに、平和(21節)、聖霊(22節)、神さまの救いの約束(23節)をお与えになりました。イエスさまからの贈り物によって、弟子たちは再出発できました。 

*** 

主イエスよ、あなたは、わたしの心、家庭、小隊(教会)の真ん中に来てくださいます。あなたを受け入れ、あなたの平和、聖霊の助け、また、神の救いの約束と共に歩むものとならせてください。アーメン

4/18/2022

この日も主と共に【517】

二人は、「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」と語り合った。
(ルカによる福音書24章32節) 

*** 

イエスさまが十字架で死なれたために、悲しみで心がふさいでいた弟子たちがいました。復活されたイエスさまは彼らと一緒に歩まれ、聖書を教え、ご自身を示されました。聖書の御言葉によって、弟子たちの心はふたたび燃やされ、力づけられました。 

*** 

主イエスよ、あなたが復活された日、弟子たちの心を燃え立たせられたように、わたしたちにも聖書を奥深くまで教えてください。聖書の御言葉を通して、あなたが今も生きておられ、共に歩んでくださる幸いと励ましを受け取らせてください。アーメン

4/17/2022

イースターおめでとうございます

弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
(ヨハネによる福音書20章19節) 

*** 

イエスさまは死から復活され、恐れと失望に陥っていた弟子たちに姿を表されました。そして、三度、「平和があるように」と告げられました(19、21、26節)。イエス・キリストの復活を信じる人は、死をも治められる神から平和の宣言を受けて生きる人です。 

*** 

主イエスよ、あなたは死から復活され、死のただ中に命を、恐れのただ中に平和を、絶望のただ中に賛美を呼び起こされます。あなたの命の力を、わたしたちに満たしてください。そして、あなたの招きに応え、新しい平和の道を進む者とならせてください。アーメン

4/16/2022

受難節の祈り2022【46】

週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。 
(ヨハネによる福音書20章1節)
 

*** 

イエスさまが息を引き取られ、復活される間には、希望が失われた、重苦しい一日がありました。しかし、絶望の闇は打ち払われ、希望の光が射しました。 

*** 

主イエスよ、あなたは、〈苦しみが刻まれた金曜日〉と〈希望が満ちあふれた日曜日〉との間にあって、〈惑い、光を待ち望む土曜日〉においても、わたしたちの世に留まられました。どうか暗闇から脱け出すことだけを安易に求めることがありませんように。命を与えるあなたの恵みがわたしたちを照らし、闇に向かう歩みを断ち切ってくださる時を待ち望むものとならせてください。アーメン

4/15/2022

受難節の祈り2022【45】

わたしは卑しめられ、苦痛の中にあります。
神よ、わたしを高く上げ、救ってください。
神の御名を賛美してわたしは歌い
御名を告白して、神をあがめます。 
・・・
貧しい人よ、これを見て喜び祝え。
神を求める人々には
健やかな命が与えられますように。
(詩編69章30、31、33節) 

*** 

主イエスよ、あなたは十字架につけられ、ののしりとあざけりを受け、息を引き取られました。神の御子なら力を振るうはずだと、わたしたちは考えます。しかし、あなたは神の御子であるがゆえに力無き者となり、十字架に留まられました。あなただけが神の愛、神の正義、神の救いを示されました。あなたを仰ぎ、あなた従う歩むものとならせてください。アーメン

4/14/2022

受難節の祈り2022【44】

〔イエスは言われた。〕主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。
(ヨハネによる福音書13章14節) 

*** 

イエスさまは十字架につけられる前夜、僕(しもべ)のようになり、弟子たちの足を洗われました。それは経歴や地位や能力によらず、ただ神さまの愛によって彼らを一つにするためでした。イエスさまが集められた仲間に加わるようにと、わたしたちも呼ばれています。 

*** 

主イエスよ、あなたは、この世が評価する生き方とは異なる、新しい生き方を教えてくださいました。あなたの後に続き、人を愛し、寄り添う歩みを導いてください。人を思いやり、手を差し伸べることができるように、聖霊の恵みと力をお与えください。アーメン

4/13/2022

受難節の祈り2022【43】

〔イエスは言われた。〕今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。 
(ヨハネによる福音書12章31、32節) 

*** 

〈この世の支配者〉は、己(おのれ)が生きるために他の人々の命を消費しようとします。しかし、イエスさまは、わたしたちに新しい命を与えるために、十字架でご自身を犠牲になさり、また、死から復活されました。 

*** 

主イエスよ、あなたはわたしたちを愛し、ご自身を犠牲にしてくださいました。どうか、この世界の欲望、恐れ、不安、暴力からわたしたちを引き離し、あなたのみもとへと引き寄せてください。あなたの愛につながり、あなたがご自身の復活(イースター)によって実現された新しい命に与らせてください。アーメン

4/12/2022

受難節の祈り2022【42】

希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる喜びと平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。
(ローマの信徒への手紙15章13節) 

*** 

イエスさまの死と復活によって、神さまは、わたしたち一人一人の人生を新しくしてくださいます。そればかりでなく、世界をも新しくしてくださいます。

*** 

天の父なる神様、世界では今も裏切り、排除、争いがくり返され、人々は互いに傷つき、望みを失っています。どうかあなたの愛と真理にもとづいて、互いを認め、調和する生き方を教えてください。あなたに信頼し、望みをもって歩む事ができるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/11/2022

受難節の祈り2022【41】

キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。
(フィリピの信徒への手紙2章6~8節) 

*** 

自分の願いをかなえ、満ち足りることが幸福であると、わたしたちは教えられ、信じています。しかし、イエスさまは新しい生き方を示されます。ご自分を明け渡し、神の御心に結ばれる生き方です。 

*** 

主イエスよ、あなたは、神から遠く離れていたわたしたちに近づき、神と共に生きる新しい命を与えてくださいました。心を新たにされ、イースターの新しい喜びに至る歩みを導いてください。アーメン

4/10/2022

受難節の祈り2022【40】

イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。
(ヨハネによる福音書2章19~21節) 

*** 

イエスさまはご自分を〈神殿〉として示されました。神さまと共に生きる人生は、神の御子であるイエスさまと共に生きる時にこそ可能になります。 

*** 

主イエスよ、あなたは、わたしたちにとって真の神殿です。わたしたちの人生の神聖な要となり、わたしたちの最高の喜びと最も深い目的となられるお方です。あなたを目指して進み、神の国に至る人生を導いてください。アーメン

4/09/2022

受難節の祈り2022【39】

彼〔モーセ〕は、その場所をマサ(試し)とメリバ(争い)と名付けた。イスラエルの人々が、「果たして、主は我々の間におられるのかどうか」と言って、モーセと争い、主を試したからである。
(出エジプト記17章7節) 

*** 

荒れ野を歩んでいたイスラエルの民は、将来を不安に思うあまり神さまを疑いました。神さまは彼らのために荒れ野の中に水を湧かせ、彼らを支えられました。 

*** 

天の父なる神様、あなたは信実に応答してくださるお方です。わたしたちが荒れ野をさまようような状況にあるときに、わたしたちの必要を知り、満たしてくださいます。あなたを信頼し続け、人生の旅路を全うすることができるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/08/2022

受難節の祈り2022【38】

イエスは弟子たちの方を振り向いて、彼らだけに言われた。
「あなたがたの見ているものを見る目は幸いだ。言っておくが、多くの預言者や王たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いているものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」 
(ルカによる福音書10章23、24節) 

*** 

イエスさまを信じる人には新しい目が与えられています。それは〈弱さ〉の中に現れる〈強さ〉を見る目です。主イエスの十字架に神の力を見出す目です。 

*** 

主イエスよ、あなたは十字架の死によって罪に打ち勝たれました。弱さの中に働くあなたの力を知り、あなたの側に立ってこの世界を見ることができるように、わたしたちの目を開いてください。アーメン

4/07/2022

受難節の祈り2022【37】

ダニエル、ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤと並ぶ者はほかにだれもいなかったので、この四人は王のそばに仕えることになった。王は知恵と理解力を要する事柄があれば彼らに意見を求めたが、彼らは常に国中のどの占い師、祈祷師よりも十倍も優れていた。
(ダニエル書1章19、20節) 

*** 

ダニエルと三人の友は捕虜として異国に連行されても神さまを信頼し、異国の肉や酒を口にしませんでした。彼らの心と知性と健康は健やかに保たれました。 

*** 

天の父なる神様、あなたこそわたしたちの本当の必要を満たしてくださいます。信仰を弱らせるものに対して妥協することがありませんように。天の糧によって養い、強めてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/06/2022

受難節の祈り2022【36】

見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。
(エレミヤ書31章31節) 

*** 

神さまからの良い知らせ(福音)は、わたしたちが死すべき者から、神と共に永遠に生きる者へと新しく作られるということです。それは神さまの約束であり、イエスさまの復活(イースター)がそのしるしです。 

*** 

天の父なる神様、あなたは道のない所に道を作られるお方です。不安が押し寄せ、将来を見つめることが難しくなる時に、わたしたちを縄目から解放してください。心を開いてあなたの良い知らせ(福音)をくりかえし聴き、あなたが新しく行われることを受けとめることができるようにしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/05/2022

受難節の祈り2022【35】

そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。
(エレミヤ書31章34節) 

*** 

罪は、わたしたちの人生の〈足かせ〉となります。そのようなわたしたちを見捨てず、神さまは罪を赦し、罪の束縛を終わらせ、再出発させてくださいます。 

*** 

天の父なる神様、わたしたちは罪のゆえに互いを責め、傷を負いますが、あなたはわたしたちの罪を赦し、愛する力に満ちた心を新しく創造してくださいます。どうかあなたの恵みのうちにわたしたちを受け入れ、人生の新しい始まりをお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/04/2022

受難節の祈り2022【34】

人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。・・・神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです。
(コリントの信徒への手紙一1章26、30節) 

*** 

小隊(教会)は、神さまの価値観や優先順位を映し出す場所、わたしたちの新しい生活の土台です。 

*** 

天の父なる神様、あなたは、人を知恵や家柄で選ばず、御子イエスを受け入れる者を皆まったく救われます。この世の評価を喜ぶのではなく、あなたの救いを喜ぶものとしてください。小隊(教会)を、神の国の喜びによって守り、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/03/2022

受難節の祈り2022【33】

彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。そこで、彼は我に返って言った。『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。・・・』
(ルカによる福音書15章17節) 

*** 

放蕩(ほうとう)に身を持ちくずした息子が〈我〉に返ることができたのは、自分を愛してくれた父(神)がいたからでした。神さまは、わたしたちが神に愛されて生きる、ほんとうの〈我〉に返ることを待っておられます。 

*** 

天の父なる神様、わたしたちをあるべき姿に立ち戻らせてください。あなたの御許(みもと)に帰り、あなたに愛される者として歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/02/2022

受難節の祈り2022【32】

わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊の働きによることです。
(コリントの信徒への手紙二3章8節) 

*** 

わたしたちが思い描く〈栄光〉は、自分のすばらしさやこの世の周囲からの評価であったりします。しかし、神さまがくださる〈栄光〉は、イエスさまの輝き、聖なる輝きに満ちた人生です。 

*** 

天の父なる神様、あなたの聖さに与かり、御子イエスに似たものとしてください。価値観や優先順位を新しくされ、地上で終わることのない希望をもって人生を歩むことができるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

4/01/2022

受難節の祈り2022【31】

アブラハムはひれ伏した。しかし笑って、ひそかに言った。
「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」
(創世記17章17節) 

*** 

アブラハムは高齢になってから、一人息子イサクを与えられました。神さまの御業を見届けるためには時間を必要とします。しかし神さまはかならず、あきらめた笑いから、心からの笑いへと導いてくださいます。 

*** 

天の父なる神様、あなたの御言葉は、何もないところからでも新しい命を創造することができます。あなたの御言葉に対して、開かれた心でいることができるように助けてください。『そうはいっても・・・』と心を縛る言葉から解放し、あなたの不思議なみわざを喜び歌うものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン