11/30/2022

この日も主と共に【743】帰還と再建(4)

わたしは彼らに言った。「・・・エルサレムは荒廃し、城門は焼け落ちたままだ。エルサレムの城壁を建て直そうではないか。・・・」神の御手が恵み深くわたしを守り、王がわたしに言ってくれた言葉を彼らに告げると、彼らは「早速、建築に取りかかろう」と応じ、この良い企てに奮い立った。(ネヘミヤ記2章17、18節) 

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エズラがエルサレムに帰還してから十数年後、ペルシア王の《献酌官》であったネヘミヤが町の再建を導きました(1章11節、紀元前445年頃)。ネヘミヤは、①神に祈り(1章4~11節)、②具体的な計画を立て(2章5~8節)、③機会を待ちました(約四ヶ月)。そして王の承認と支援を得ることができました。神は人の思いを越える仕方で祈りを聴いておられ、応えてくださいます。 

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天の父なる神様、あなたに祈り続ける心と歩みを、あなたの恵み深い御手によって守り、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/29/2022

この日も主と共に【742】帰還と再建(3)

エズラは主の律法を研究して実行し、イスラエルに掟と法を教えることに専念した。(エズラ記7章10節) 

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神殿の再建から約60年後、《イスラエルに対する主の戒めと掟の言葉に精通した、祭司であり書記官》であったエズラが、一団を率いてバビロンからエルサレムに帰還しました(1~11節、紀元前458年頃)。エズラはこの時の体験を、《わたしは、わが神なる主の御手の加護によって勇気を得》たとふりかえっています(28節)。彼は、神殿だけでなく人々の心や生活も神の御言葉によって再建されるようにと願い、《主の律法》を教えました。 

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天の父なる神様、あなたは聖書を通してわたしたちに語りかけ、何を信じ、どのように歩むことが幸いであるかを教えてくださいます。あなたの御言葉によって養い、導いてください。御言葉を共に学び合う集まりとして、小隊・教会につながる一人一人を励まし、強めてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/28/2022

この日も主と共に【741】帰還と再建(2)

預言者ハガイとイドの子ゼカリヤが、ユダとエルサレムにいるユダの人々に向かってその保護者であるイスラエルの神の名によって預言したので、シェアルティエルの子ゼルバベルとヨツァダクの子イエシュアは立ち上がって、エルサレムの神殿建築を再開した。神の預言者たちも彼らと共にいて、助けてくれた。(エズラ記5章1、2節) 

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心燃えて神殿再建に着手したはずのイスラエルの人々は、周辺の他民族の妨害や自分たちの不安定な生活のため、約15年工事を中断してしまいました。しかし神は預言者ハガイやゼカリヤを通して、人々を励まされました。その結果、工事は再開し、新しい神殿が完成しました(紀元前515年)。 

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天の父なる神様、あなたは聖書を通して、わたしたちの目に映ることが世界のすべてではないことを教えてくださいます。あなたの祝福、見上げるべき希望、目標にたどり着くために必要な忍耐と力をお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

この日も主と共に【740】帰還と再建(1)

彼らも「主は恵み深く、イスラエルに対する慈しみはとこしえに」と唱和して、主を賛美し、感謝した。主の神殿の基礎が据えられたので、民も皆、主を賛美し大きな叫び声をあげた。(エズラ記3章11節) 

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ペルシア帝国のキュロス王は寛容な政治を行い、イスラエルの民の帰還と神殿の再建を許可しました(1章1~4節、紀元前538年)。指導者ゼルバベル(シェシュバツァル)と祭司イエシュアを先頭に、人々は都エルサレムに帰りました。彼らは昔の祭壇を修復して神を礼拝し(1~5節)、神殿の再建に着手しました(8~9節)。彼らの再出発、祈り、労働を支えたのは、《神の人モーセの律法》や《イスラエルの王ダビデの定め》として残されていた神の言葉でした。 

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天の父なる神様、聖書を通してあなたの御言葉をくりかえし受け入れ、御言葉を土台として、また、道を照らす光として歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/26/2022

この日も主と共に【739】捕囚の時代の預言者(7)

ダニエルよ、お前を目覚めさせるために来た。お前が嘆き祈り始めた時、御言葉が出されたので、それを告げに来た。お前は愛されている者なのだ。この御言葉を悟り、この幻を理解せよ。(ダニエル書9章22、23節) 

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預言者ダニエルは、同時代に活動した預言者エレミヤの文書を読み(2節)、祖国と同胞のために神の憐れみと導きを祈りました(4~19節)。そうしたところ、彼は天の使いを通して、将来における神の御心を教えられました。神に愛される人は、神の《御言葉》を聴く人、御言葉を悟り、心の目を覚ます人であることをダニエルの姿は教えてくれます。今も、小隊・教会の働き、わたしたちの信仰の歩みには、神から語られた御言葉である“聖書”が不可欠です。 

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天の父なる神様、聖書を通してあなたの御声に耳を傾け、あなたの御心と御業をよりよく知るものとならせてください。あなたに愛されている者として導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/25/2022

この日も主と共に【738】捕囚の時代の預言者(6)

この神は生ける神、世々にいまし
その主権は滅びることなく、
その支配は永遠。
この神は救い主、助け主。
天にも地にも、不思議な御業を行い
ダニエルを獅子の力から救われた。
(ダニエル書6章27、28節) 

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ダニエルを捕虜にしたバビロニア王国は滅び、支配者はメディア王国(1節)、ペルシア王国(9章)へと変わりました。しかし、ダニエル自身は変わることなく神を信じました。また、異国人でありながら国の役人として誠実に働きました。周囲の妬みと策略によって獅子の洞窟に投げ込まれたこともありましたが、神が天使を送られたので危険から守られました(5~25節)。ダニエルの忍耐、落ち着き、誠実、勇気は、神に信頼する者の幸いを証ししています。 

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天の父なる神様、脅威や不安がせまり、戦いのような状況に置かれるときに、ダニエルのような揺るがぬ歩みができるように、あなたの守りと力をお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/24/2022

この日も主と共に【737】捕囚の時代の預言者(5)

ダニエルは宮廷の肉類と酒で自分を汚すまいと決心し、自分を汚すようなことはさせないでほしいと侍従長に願い出た。・・・彼らの顔色と健康は宮廷の食べ物を受けているどの少年よりも良かった。(ダニエル書1章8、15節) 

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預言者ダニエルは捕虜としてバビロニア国に連行された若者でした。《イスラエル人の王族と貴族》の出身であったため、ダニエルと友人には勉学の機会と《宮廷の肉類と酒》が与えられました(3~6節)。しかし宮廷の食事には、神が律法で禁じられた食材が含まれている可能性がありました。ダニエルたちは異国でも神に従うことを第一とし、宮廷の食事を辞退しました。その結果かえって健康と知恵に恵まれました(17~20節)。異国にも神の守りがありました。 

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天の父なる神様、ダニエルと仲間たちのように、どこにおいてもあなたと共にいることを大切にする知恵と力を与え、あなたの祝福の下に置いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/23/2022

この日も主と共に【736】捕囚の時代の預言者(4)

この川が流れる所では、すべてのものが生き返る。・・・その岸には・・・あらゆる果樹が大きくなり、葉は枯れず、果実は絶えることなく、月ごとに実をつける。水が聖所から流れ出るからである。その果実は食用となり、葉は薬用となる。(エゼキエル書47章9、12節) 

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祖国の都や神殿は破壊されてしまいましたが、《神の幻》によって預言者エゼキエルは、《主がそこにおられる》と呼ばれる新しい都(48章35節)と、《主の栄光》に満ちた新しい神殿(43章5節)が建てられる希望を伝えました(40~48章)。これは、わたしたちの将来に神の国という希望があることを示しています(黙示録21、22章)。その希望は今も、イエス・キリストを信じる者に与えられます。 

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天の父なる神様、豊かな川の流れのように、あなたの愛と力をわたしたちの内に、家庭に、生活の場に、小隊(教会)に新しく注ぎ入れてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/22/2022

この日も主と共に【735】捕囚の時代の預言者(3)

枯れた骨よ、主の言葉を聞け。これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。・・・そして、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。 (エゼキエル書37章4~6節) 

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預言者エゼキエルは、枯れた骨が生きた人間に生き返るという不思議な幻を見ました。その幻は、《我々の望みはうせ、我々は滅びる》と生きることを諦(あきら)めるイスラエルの民に対する、神の救いの約束でした(11節)。神はまた、新しい《牧者》によって民を救うと約束されました(24節、参照34章23~31節)。これらの約束は《良い羊飼い》であるイエス・キリストにおいて実現しました(ヨハネ10章14節) 

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天の父なる神様、御子イエスによって生きる望みと力を、新しい風のように力強く吹き入れてください。あなたが共に生きようと呼んでくださる道を進ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/21/2022

この日も主と共に【733】捕囚の時代の預言者(1)

わたしが口を開くと、主はこの巻物をわたしに食べさせて、言われた。「人の子よ、わたしが与えるこの巻物を胃袋に入れ、腹を満たせ。」わたしがそれを食べると、それは蜜のように口に甘かった。(エゼキエル書3章2、3節) 

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エゼキエルは、捕虜として異国に連行された人々の中から預言者として選ばれた人物です(1章1、3節)。彼は、《この巻物を食べ、行ってイスラエルの家に語りなさい》と神に命じられ(1節)、巻物を食べるという不思議な体験をしました(1節)。これは、エゼキエル自身が神の御言葉を深く受け入れたことを意味しています。神と共に生きる人、神の御業を知る人は、神の御言葉を受け入れる人です。 

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天の父なる神様、あなたはわたしたちの命の糧として御言葉を与えてくださいます。生きた神の御言葉である御子イエスを受け入れ、御子によってあなたの御心につながる歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照ヨハネ1章1節)

この日も主と共に【734】捕囚の時代の預言者(2)

〔主なる神は言われる。〕わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。 (エゼキエル書33章11節) 

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預言者エゼキエルは、イスラエルの国が滅びていく事態の背後に、人々の不信仰に対する神の裁きがあること告げました。神は人を偏り見ることなく、公正に審判を下されます(2~32章)。しかし神は同時に、《お前たちは立ち帰って、生きよ》と語られ(18章32節)、人々に救いと回復を与えると約束されました(33~39章)。エゼキエルは、神の約束の言葉を預かる《見張り》として活動しました(7節)。 

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天の父なる神様、あなたは今も《立ち帰って、生きよ》とわたしたちを呼ばれます。御子イエスによって、あなたに応答する人生の一歩を進ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/19/2022

この日も主と共に【732】預言者エレミヤ(7)

主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。・・・わたしは主を待ち望む。(哀歌3章22~24節) 

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預言者エレミヤはしばしば悲しみを歌に表しました(参照歴代誌下35章25節)。『哀歌』は、都エルサレムが滅ぼされた時に作られたと伝えられています。ただしエレミヤは悲しみに暮れて終わらず、《苦汁と欠乏の中で/貧しくさすらったときのことを決して忘れず、覚えているからこそ/わたしの魂は沈み込んでいても再び心を励まし、なお待ち望む》と希望を表明します(19~21節)。悲しみであっても、《主に望みをおき尋ね求める魂に/主は幸いをお与えになる》ことを知る道となり得ると聖書は語ります(25節)。 

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天の父なる神様、あなたはわたしたちの悲しみを顧み、『もう泣かなくてよい』と涙を拭ってくださいます。死から復活された御子イエスの慰めと力をお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/18/2022

この日も主と共に【731】預言者エレミヤ(6)

見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。(エレミヤ書31章31節) 

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預言者エレミヤを通して、神に《新しい契約》をイスラエルの民に約束されました。この契約によって、人は、
①律法(神の御言葉)を表面的にではなく《心》で受け取り、
②神の民となり、
③神を知るものとなり、
③罪を赦されて新しく生きることができます(33、34節)。
さらに、神は《新しい契約》をすべての人と結ぶために御子イエス・キリストを遣わされました(参照ルカ20章22節、ヘブライ9章15節)。十字架で死なれ、復活されたイエス・キリストを信じる人はみな神との《新しい契約》に入っています。 

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天の父なる神様、あなたは約束という方法でわたしたちの人生に関わり、共に生きることを自ら望み、また喜ばれます。さまざまな出来事が起きる時にもあなたの確かな御心と約束を知り、平安と力を得させてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/17/2022

この日も主と共に【730】預言者エレミヤ(5)

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。(エレミヤ書29章11節) 

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預言者エレミヤは捕虜となってバビロンに連行された同胞に手紙を送り、神の《平和の計画》を伝えました。それは70年を経て故郷に帰還できるという計画でした(10節)。エレミヤは、①異国でも動揺せずに生活するように(4~7節)、②異国でも心を尽くして主を求めるようにと勧めました(12、13節)。自分たち願うことがただちに実現しないとしても、神はかならずわたしたちのために《将来と希望》を与えてくださることを、エレミヤの言葉は教えています。 

*** 

天の父なる神様、あなたの《平和の計画》があることを心に留め、目の前の状況がただちに変わらないとしてもなお一歩を進むことのできる忍耐と力をお与えください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/16/2022

この日も主と共に【729】預言者エレミヤ(4)

「このわたしが、群れの残った羊を、追いやったあらゆる国々から集め、もとの牧場に帰らせる。・・・彼らを牧する牧者をわたしは立てる。群れはもはや恐れることも、おびえることもなく、また迷い出ることもない」と主は言われる。(エレミヤ書23章3、4節) 

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神を信頼せず、自分たちの国が脅威にさらされていることも気に留めず、自分の利益のために平気で立場の弱い者を苦しめる人々がいました(3、13節)。預言者エレミヤは、《平和がないのに、『平和、平和』と言う》権力者や宗教者を批判し(8章11節)、新しい《牧者》によって神の救いと公正が実現すると語りました。この《牧者》はイエス・キリストを指し示しています(参照ヨハネ10章11節)。 

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天の父なる神様、あなたはわたしたちが苦しみ、さまようことを見過ごしにされません。《良い羊飼い》である御子イエスによって、わたしたちを助け、導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン *** 神様の守りがありますように

11/15/2022

この日も主と共に【728】預言者エレミヤ(3)

祝福されよ、主に信頼する人は。主がその人のよりどころとなられる。彼は水のほとりに植えられた木。水路のほとりに根を張り・・・実を結ぶことをやめない。 (エレミヤ書17章7、8節) 

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預言者エレミヤは、神に信頼することが祝福であると語ります。ただ単に幸せな暮らしの秘訣を教えているのではありません。人が自覚する以上に《人の心は何にもまして、とらえ難く病んでいる》さまを神が見ておられ、どうにかして救い出そうとしておられることを伝えています(9節)。神は今もわたしたちを待ち続け、迎え入れてくださいます。 

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天の父なる神様、あなたがわたしの《よりどころ》となってくださることを感謝します。《あなたがいやしてくださるなら/わたしはいやされます。あなたが救ってくださるなら/わたしは救われます。》わたしの命に必要なものを御心にしたがって与え、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(14節)

11/14/2022

この日も主と共に【727】預言者エレミヤ(2)

主よ、わたしは知っています。
人はその道を定めえず/
歩みながら、
足取りを確かめることもできません。
主よ、わたしを懲らしめてください/
しかし、正しい裁きによって。
怒りによらず/
わたしが無に帰することのないように。
(エレミヤ書10章23、24節) 

*** 

神は《花嫁のときの愛》のような愛をイスラエルの人々に注がれましたが、彼らは神から遠ざかり、《空しいもの》を追い求めました(2章2、5節)。その彼らに、神は《立ち帰れ・・・わたしこそあなたたちの主である》と語られました(3章14節)。この神は今も、すべての人が《無に帰することのないように》と御子イエス・キリストを与え、救いに招いておられます。わたしたちも呼ばれています。 

*** 

天の父なる神様、御子イエスを通して、あなたのもとに立ち帰ります。人を赦し、いやし、清くし、新しくするあなたの御業を、わたしたちの人生に現わしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

この日も主と共に【726】預言者エレミヤ(1)

「若者にすぎないと言ってはならない。わたしがあなたを、だれのところへ遣わそうとも、行ってわたしが命じることをすべて語れ。彼らを恐れるな。わたしがあなたと共にいて必ず救い出す」と主は言われた。(エレミヤ書1章7、8節) 

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エレミヤは、イザヤの後に南王国ユダで活動した預言者です。イザヤは、《誰を遣わすべきか》と問われる神に対して《わたしを遣わしてください》と応答しました(イザヤ6章8節)。エレミヤは、神から《諸国民の預言者》として召されましたが、《わたしは若者にすぎません》と即座には応じられませんでした(5、6節)。しかし、神はこれらの対照的な人のどちらにも語られ、ご自身の働きに召されました。 

*** 

天の父なる神様、あなたはどの人にも、あなたと共に生きる道、あなたと共に働く道を備えておられます。わたしに備えられた道を選び、進むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/12/2022

この日も主と共に【725】預言者イザヤ(7)

見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。・・・代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。 (イザヤ書65章17、18節) 

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預言者イザヤは、神が祖国を回復してくださるだけでなく、世界全体を救い、新しくされるという希望を告げます。神が創造される喜びに満ちた《新しい天と新しい地》に入ることができるのは、《主を捨て、わたしの聖なる山を忘れ》る人ではなく(11節)、《わたしを尋ね求めるわが民》であり(10節)、《霊の砕かれた人、わたしの言葉におののく人》であると言われます(66章2節)。この希望が今も、イエス・キリストによってわたしたちに届けられています。 

*** 

天の父なる神様、御子イエスによってわたしたちを救い、《主に祝福された者の一族》に迎えてくださることを感謝します。あなたの御言葉から望みと力をいただいて歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(イザヤ65章23節)

11/11/2022

この日も主と共に【724】預言者イザヤ(6)

渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。・・・ 耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。聞き従って、魂に命を得よ。わたしはあなたたちととこしえの契約を結ぶ。ダビデに約束した真実の慈しみのゆえに。 (イザヤ書55章1、3節) 

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預言者イザヤが告げた神の《水》は、神の御言葉を指しています。神は御言葉を信じる者の力とし、喜びと平和を与えると約束されました(11~13節)。この神の約束は今、イエス・キリストを信じる者たちにも届けられています。わたしたちの歩みには《渇いている者は来るがよい。命の水が欲しい者は、価なしに飲むがよい》という神の御言葉が先立ち、神の御国を指し示しています(黙示録22章17節) 

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天の父なる神様、心が渇き、弱さを覚える時に、あなたの御言葉によって新しい力をお与えください。あなたを高く仰ぎ、顔を上げて歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/10/2022

この日も主と共に【723】預言者イザヤ(5)

あなたたちは生まれた時から負われ 胎を出た時から担われてきた。同じように、わたしはあなたたちの老いる日まで 白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。(イザヤ書46章3、4節) 

*** 

預言者イザヤを通して、神は《わたしに立ち帰れ》、《わたしを仰いで、救いを得よ》と人々に語りかけ(44章22節、45章22節)、さらに《わたしに聞け》と語られます(3節)。当時、隆盛を誇っていたバビロニア国では《ベル》や《ネボ》という神々が祀(まつ)られていました。しかし神はご自分こそが人々を《担い、背負い、救い出す》お方であると宣言されました。わたしたちの神は、生きて行動される神です。 

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天の父なる神様、あなたはわたしたちのために立ち上がってくださり、御子イエスを与えてくださいました。あなたを信頼し、平安を得て歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/09/2022

この日も主と共に【722】預言者イザヤ(4)

主に望みをおく人は新たな力を得 
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、
歩いても疲れない。
(イザヤ書40章31節)
 

*** 

多くの人がバビロニア国に連行される苦難を見据えながら(バビロン捕囚)、預言者イザヤは神の《慰め》を告げました(1節)。神の《慰め》は一時の安らぎ以上のもので、①《咎》と《罪》の赦し、神との正しい関係を神ご自身が回復してくださること(1、2節)、②《統治》、羊を守る羊飼いのように神が守られること(9~11節)、③《力》、神によって心と生き方が新しくされること(28~31節)を含んでいます。神は今も聖書を通して、わたしたちにも《慰め》を告げておられます。 

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天の父なる神様、あなたはわたしの苦しみや嘆きを知り、まことの慰めを与えてくださいます。どうぞ、わたしをあるべき姿に回復し、守り、新たにしてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

この日も主と共に【721】預言者イザヤ(3)

それゆえ、わたしの主が御自ら あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み その名をインマヌエルと呼ぶ。(イザヤ書7章14節) 

*** 

アハズが南王国ユダの王となった時、アラム国と北王国イスラエルが手を組んで攻めてきました。しかし、アハズ王は神にしるし(助け)を求めず、アッシリア国に助けを求めました(列王記下16章5~9節)。これに対してイザヤは、神ご自身が国を救うために立ち上がってくださり、そのしるしとして《インマヌエル》、すなわち「神は我々と共におられる」という名前の男の子が与えられることを人々に告げました。この言葉は後に、すべての人を救うためにお生まれになるイエス・キリストを指し示しています。 

*** 

天の父なる神様、困難や問題が迫る時にもあなたを信頼し、祈るものとならせてください。御子イエスによって、あなたの助けと守りのうちに立たせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/08/2022

この日も主と共に【720】預言者イザヤ(2)

わたしは主の御声を聞いた。「誰を遣わすべきか。誰が我々に代わって行くだろうか。」わたしは言った。「わたしがここにおります。わたしを遣わしてください。」(イザヤ書6章8節) 

*** 

《ウジヤ王が死んだ年》は、50年余りの安泰な時代の終わりを意味しています(1節、紀元前740年)。将来に対して人々の心が揺れ動く時に、預言者イザヤは不思議な体験を通して、神こそが《王なる万軍の主》であることを新しく知りました。そして、自分も神に対して《汚れた唇の者》、罪のゆえに滅びるしかない者であることを自覚しました(5節)。しかし、神はイザヤの罪を赦し、清い者となさいました。神の赦しと清めがイザヤの生涯の土台となりました。 

*** 

天の父なる神様、無条件の贈り物としてわたしたちを救い、また清くしてくださることを感謝します。あなたの招きに応え、聖なる者となる歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/07/2022

この日も主と共に【719】預言者イザヤ(1)

論じ合おうではないか、と主は言われる。
たとえ、お前たちの罪が緋(ひ)のようでも 
雪のように白くなることができる。・・・
お前たちが進んで従うなら 
大地の実りを食べることができる。
かたくなに背(そむ)くなら、
剣(つるぎ)の餌食(えじき)になる。
主の口がこう宣言される。
(イザヤ書1章18~20節) 

*** 

預言者イザヤは、南王国ユダにおいて4人の王の治世にわたって時代に活動しました(イザヤ1章1節)。イザヤは王や民衆に対して、まことの神を捨てて偶像に頼ることは罪であり、神の裁(さば)きを受けると警告しました。しかしまた、神はご自分のもとに立ち帰る者を赦し、罪を清めてくださると希望を告げました(参照24~28節)。 

*** 

天の父なる神様、あなたはわたしたちの罪を裁き、また、わたしたちを罪から救われます。あなたの《裁きの霊と焼き尽くす霊》を動かし(4章4節)、わたしたちの心と生き方をあなたの目に清く作り上げてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/05/2022

この日も主と共に【718】イスラエルの国(7)

深い穴の底から 主よ、わたしは御名を呼びます。耳を閉ざさず、この声を聞き わたしを助け、救い出してください。呼び求めるわたしに近づき 恐れるなと言ってください。(哀歌3書55~57節) 

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北王国イスラエルはアッシリア帝国によって滅び(紀元前722年)、南王国ユダも新バビロニア帝国によって滅びました(紀元前587年)。そして、多くの人々が捕虜として故郷から引き離されました(バビロン捕囚)。これにより、分裂前からかぞえれば四百数十年にわたるイスラエルの王国としての歴史は終わりました。しかし一切の終わりではありませんでした。神様になおも信頼し、嘆きや悔い改めも含めて心からの祈る人が残りました。希望は残りました。 

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天の父なる神様、あなたに心を向け、感謝や喜びだけでなく、悲しみや悩みも祈ります。どうぞわたしたちの祈りを顧み、御心によって進むべき道へと導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/04/2022

秋のミニ・バザー(再)のおしらせ

先日、雨天のために中止しました「秋のミニ・バザー」について、あらためてに日時を定めて、開催いたします。

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秋のミニ・バザー

11月5日(土)

午後1時30分から4時30分まで

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衣類・雑貨のリユース、

クリスマスの手芸やお菓子も用意しています

どうぞお出かけください





Half-Day Event: 

THRIFT STORES  (CHARITY SHOP)

Saturday, November 5, 1:30-4:30 pm

Clothing, Household Goods, Miscellaneous

A great time to find unexpected good buys for yourself, families and friends!


KOBE Corps (Christian Church) of the Salvation Army

Tamon-dori 4-1-9, Chuo-ku, Kobe

E-mail: Jpn.kobe@jpn.salvationarmy.org

この日も主と共に【717】イスラエルの国(6)

人よ、何が善であり 主が何をお前に求めておられるかは お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し へりくだって神と共に歩むこと、これである。(ミカ書6章8節) 

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北王国イスラエルはアッシリア帝国によって滅びました(紀元前722年、都サマリア陥落)。南王国ユダはその後も百数十年存続しました。その違いの理由は、預言者の言葉に耳を傾け、神の言葉に聞き従う王がいたことでした。一人はヒゼキヤ王です。彼の時代には、預言者イザヤやミカが活動しました(列王記下18章1~7節)。もう一人はヨシヤ王です。彼の時代には、預言者ゼファニヤとエレミヤが活動しました(列王記下22章1節~23章25節)。神の言葉は、今は聖書を通してわたしたちに届けられています。 

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天の父なる神様、あなたの御言葉を《わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯(ともしび)》として日ごとに新しく与え、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(詩編119編105節)

11/03/2022

この日も主と共に【716】イスラエルの国(5)

イスラエルよ、立ち帰れ あなたの神、主のもとへ。あなたは咎につまずき、悪の中にいる。・・・わたし〔神〕は背く彼らをいやし 喜んで彼らを愛する。 (ホセア書14章2、5節) 

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ホセアはアモスと同時代に北王国イスラエルで活動した預言者です。当時多くの人々はまことの神を忘れ、「わが主人」という名前の偶像バアルを拝んでいました(2章18節)。ホセアは人々に偶像礼拝に対する神の裁きを告げましたが、同時に、《お前を見捨てることができようか》という神の憐れみを告げました(11章8節)。神はホセアの言葉を通してご自分の愛、憐れみ、赦しをわたしたちに示し、共に生きるものとなるようにと待っておられます。 

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天の父なる神様、あなたがわたしたちの立ち帰る場所でいてくださることを感謝します。いつでも何度でもあなたの御許から新しく歩み出すものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/02/2022

この日も主と共に【715】イスラエルの国(4)

主を求めよ、そして生きよ。・・・善を求めよ、悪を求めるな お前たちが生きることができるために。(アモス書5章6、14節) 

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アモスは紀元前8世紀、北王国イスラエルで活動した預言者です。それまでの預言者エリヤやエリシャが「奇跡」を行ったのに比べて、アモスは書物として残るような「言葉」を語ることを主たる手段として、神の御心を伝えました。アモスの時代、北王国は領土を回復し、ひと時の繁栄を味わいました。しかし人の心は乱れ、信仰は形式ばかりで、社会に不正がはびこりました(参照列王記下14章23~27節)。アモスは、神を正しく信じることと正しく生きることは一つであると呼びかけています。 

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天の父なる神様、あなたはわたしたちにも「生きよ」と語られます。あなたの愛と正しさを示された御子イエスに従い、あなたと共に歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

11/01/2022

この日も主と共に【714】イスラエルの国(3)

〔預言者エリヤの祈り〕アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ、あなたがイスラエルにおいて神であられること、またわたしがあなたの僕であって、これらすべてのことをあなたの御言葉によって行ったことが、今日明らかになりますように。(列王記上18章36節) 

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ソロモン王の後、イスラエルの国は北王国イスラエルと南王国ユダに分裂しました。とくに北王国は《金の子牛》を神として人々に拝ませるようになりました(12章以降)。預言者エリヤはまことの神に従うように呼びかけましたが、人々の心は神に向かわず、国は混迷を極め、ついにアッシリアによって滅ぼされました(列王記下17章)。 

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天の父なる神様、あなたの御言葉をもって導き、《わたしたちの手の働きをどうか確かなものにしてください》。あなたの御力によって、わたしたちの命や人生を虚しくする誘惑や災いからお守りください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(詩編90編17節)