12/07/2020

ブライアン・ペドル大将によるメッセージ(12月6日のため)

ブライアン・ペドル大将による
インターネット(Facebook)のメッセージ
以下に要旨を紹介します

 

クリスマスは、わたしたちの祝祭のなかで、光が重要な役割を持つときです。

世界の多くの場所で、色とりどりの光によって家庭やクリスマスツリーに華やかさに、楽しそうに彩られています。こういった光は、わたしたちがイエスの誕生を祝うときの助けにもります。

また、暗い場所では、光はわたしたちの道案内となります。闇の中で輝き、進むべき道を見つけるのに役立ちます。それですから、アドベントの第二週目は、「光」を表すロウソクを灯しましょう。

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このアドベントの期間、わたしたちはヨハネによる福音書の冒頭の御言葉に心を向けています。 1節に、次のようにありました。 

初めに言(ことば)があった。
言は神と共にあった。
言は神であった。(1節) 

ヨハネはさらに続いて、「の光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らす」のだと語りました(9節)。 まことの光とは、イエス・キリストです。 

イエスご自身も、公の活動のなかで群衆に向かって語られたことがありました。 

わたしは世の光である。
わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。
(8章12節) 

〔神からの〕使命を果たすことによって、イエスは暗い場所に光を投じられたのでした。彼は不正を暴き、弱い人々に対する非人道的な扱いを明るみに出されます。また、彼は何がほんとうに大切なことなのかを照らし出してくださいます。

これらのようなこと対しては反対するものたちもいます。なぜなら闇の方を好む人々や組織が存在するからです。それゆえ、闇の力は世の光を消し去ろうとするのですが、ヨハネは福音として次のように語ります。 

光はやみの中に輝いている。
そして、やみはこれに勝たなかった。
(ヨハネ1章5節、口語訳) 

イエスの十字架〔の死に明らかになった闇の力〕は、光に打ち勝つものではありませんでした。死は世の光を消し去ることはできませんでした。〔死から〕復活されたキリストは、今もご自身の光を輝かせておられます。 

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その〔イエス・キリストという光に目を向けることのできる〕よい機会に、キリスト教会は、世界で暗闇に覆われている所において福音の光を掲げています。

救世軍人であれば、1890年に創立者ウイリアム・ブースが著した書物を思い起こすことができるでしょう。『最暗黒の英国とその出路』です。ブースは、〔神の〕救いはこれからの世界ばかりでなく、現在の世界も含まれるという確信を強めていました。当時の救世軍人たちはイギリスの暗闇というべき場所、たとえば、子どもたちが労働に駆り出されるところや、うら若い女性が性的な奴隷として狙われるようなところに、光を照らしました。

ブースの著書は救世軍の内外を問わず人々の心をかき立て、若者が技術を身に着けて仕事に就けるような仕組みを生み出しました。ハドレー農場は、イギリスにおいて若者が仕事に就く準備をするために設立されたものであり、今日もその使命を果たしています。

『希望の道 Pathway of Hope』というプログラムも同様に、支援を必要とする家族に助けを提供するものであり、貧困の連鎖を断ち切るために行われています。

闇の中でも光は輝きます。そして、闇は光に打ち勝たなかったのです。 

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今年のクリスマスが近づいていますが、これまでの日々によって闇の深さが明らかになっています。じつに多くの人が貧困、貧困、人種差別、性的搾取という闇を経験しています。悲しいことに、このような時に闇を利用して利益を貪ろうとする人さえいます。 

わたしたちが自分の働き(ミッション)をすすめるときに、世の光について証しを担うものでありますように。 

どうかこのクリスマスのとき、キリストの光がわたしたちの歩みを導いてくださいますように。

そして、みなさんで今年のクリスマスの光を喜び祝うことができますように。