2/08/2021

ブライアン・ペドル大将によるメッセージ(2月第1週のため)

ペドル大将がインターネット(Facebook)から
発信された聖書メッセージ

要旨を以下にご紹介します

 

二月を迎えました。この祈りに、みなさんを歓迎します。 

毎週、祈りに加わってくださるみなさんに、感謝を送ります。みなさんからコメントや励ましを送っていただき、とてもうれしく思っています。今月もどうぞコメントを送ってください。 〔この祈りの場において取り上げる〕主題に関する意見や応答、また質問でも結構です、それぞれの仕方で、祈りに参加してください。 

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今年、わたしたちは《品性》 (キャラクター)の大切さを あらためて意識するようになりました。 

連日、〔実際に、あるいは報道で〕医療に従事する人々を見ますが、その姿に《品性》が表れています。 

また、交通渋滞のなかを運転し、荷物を運んでいる人々の姿にも《品性》が表れています。 

最近起きた、ワシントンの国会議事堂の襲撃事件にも、個人や集団の《品性》が表れていました。 

イエスはかつて、『人が結ぶ実によって、その人がどのような者であるかを知ることができる』と語られたことがあります(マタイ7・16)。 

この祈りのとき、わたしたちは《品性》の大切さについて 焦点を合わせたいと思います。 

《品性》にはいくつかの局面があります。

今回はまず、《勇気》という性質を取り上げます。 

そうしたときに、すぐに思い出される言葉があります。

『ヨシュア記』の言葉です。 

「強く、雄々しくあれ。」 〔ヨシュア1・6〕 

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今、みなさんが具体的にどのようなことを恐れているのかを尋ねるつもりはありません。 

もしかすると、初めて自転車に乗る練習をした時のことを 思い出す人がいるかもしれません。 

あるいは、恐怖で心がいっぱいになる、極限の状態を思い出す人もいるかもしれません。 

〔今、〕わたしたちの多くは、『この世界がもう二度と正しい状態になることはないのではないか』と恐れを覚えています。

わたしたちの世界のほとんどを彩っているのは《恐れ》です。

わたしたちは、自分とは異なる存在に恐れを覚えます。

また、変化が起きるときにも恐れを感じます。

このような恐れがあると、わたしたちは身動きが取れなくなってしまっています。 

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聖書には、勇気をもって行動した人々の物語が数多く収められています。

ダニエルやエステルなどがそうです。 そして、イエスもまた勇気をもって行動したお方であると言うことができます。 

ルカによる福音書の第7章を 読むと、イエスはファリサイ派であったシモンという人の家に招かれました。

一行が食事の席に着くと、ある女性がやって来て、イエスに感謝を表しました。〔ところが、その女性に対して〕シモンは敵意を抱き、そのことをイエスは感じ取られました。そして、事態に介入されました。すなわち、女性を守られたのです。

イエスは、シモンに向かって、ある譬(たと)えを語られました。そして、シモンのもてなしの心と、女性のもてなしの心とを対比して示されたのでした。 

イエスは〔人が敵意をあらわにするような〕事態に介入し、教えられました。それは、彼が勇気をもって、危険も引き受けたことを意味しています。

イエスの生涯、その死と復活を通して、わたしたちは神が勇気の あるお方であることを知ることができます。 

この点について、イギリスの小説家、G・K・チェスタートンは次のように述べています。 

『あらゆる宗教のなかで、 キリスト教は唯一、創造主の 徳目に勇気を加えた宗教である。』 

ハリー・エマーソン・フォスディックという人が作った賛美がありますが、その賛美には次のような祈りの言葉が含まれています。 

『この時に向かい合うために、わたしたちに知恵をお与えください。勇気をお与えください。』
〔訳注・英語救世軍歌集814番1節、未訳〕 

今、わたしたちの置かれている状況は恐れや脅威に彩られていますが、それに応じるために、わたしたちは勇気を祈り求めましょう。救世軍人一人一人に 勇気が与えられるように、そして、救世軍全体に勇気が与えられるように祈りましょう。 

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いくつか質問をしたいと思います。 

あなたが勇気をもって行動したのは、どのような時でしたか。 

自分についてふり返り、また、救世軍についてふり返るとき、救世軍人が勇気をもって行動しているのは、どのような領域においてでしょうか。 

あるいはまた、わたしたちがいっそう勇気を出すべき領域はどこでしょうか。 

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わたしたちの神、勇ましい お方の力によって作りかえられ、わたしたちがこれからも勇気 ある民となっていくことができますように。 

わたしたちが何ものかということ〔、すなわち、わたしたちが神によって勇気ある民とされていること〕が、わたしたちの結ぶ実によって、この世界に対して明らかになりますように。 

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どうぞ、みなさんの考えを 分かち合ってください。

そして、これからも祈りに加わってください。

次回は、《品性》のもう一つの面として、《柔和 gentleness》を取り上げたいと思います。 

神様の祝福がありますように。 

(翻訳 立石真崇)

 ※本紙は、小隊における祈りの資料として、個人で訳出したものです。 日本語の読みや すさを考慮して日本語を補った箇所があり、〔 〕で区別しています。