7/16/2022

この日も主と共に【606】使徒言行録より(48)

パウロは、自費で借りた家に丸二年間住んで、訪問する者はだれかれとなく歓迎し、全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。(使徒言行録28章30、31節) 

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ローマに着いたパウロは、番兵をつけられたものの、自分だけで住むことを許されました(16節)。彼は軟禁状態でもイエス・キリストを宣べ伝えました。『ローマの信徒への手紙』を読むと、パウロはローマ訪問が実現した時にはさらにイスパニア(現在のスペイン)に行きたいと願っていたようです(ローマの信徒への手紙15章22~29節)。『使徒言行録』がローマのパウロを記して終わるのは、イエス・キリストを宣べ伝える働きがパウロ個人の活動で終わるのではなく、そのあとに続くわたしたち教会・小隊の一人一人にも託されていると伝えたいのだと思います。 

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天の父なる神さま、あなたは世界のすべてのものに福音を告げようと今もなお望まれ、教会・小隊をお用いになります。救いに導き、命を生かすあなたの御言葉を聴かせてください。世に不安や不信の闇が覆うときに、あなたの御言葉をともし火として掲げるものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン