クリスマスの祝福をお祈りいたします。
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幼子のイエスは、人から期待される存在ではなかった。
神が人となられたのに。
その目的は、わたしたちの幸いのためであったのに。
しかし、そのような神は、当時も今も、人が常日頃から抱いている期待とは大きくかけ離れていたのだ。
人は、愛する神を何よりも先に求めていたというわけではなかった。
人が求めていたのはむしろ、力強い神だ、そう、全能の神だ。
何よりもまず、愛する神を求めようという人はいるだろうか。
これは今もなお、多くの人に投げかけられている課題である。
このような人のありさまを知ったうえで、イエスは大切なことを弟子たちに教えられた。
「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」(ヨハネによる福音書13章35節) ※
イエスに従うことは、儀式を行うことではない。
目に見えるしるしを手にすることではない。
ある地位に就くことではない。
何か力を得ることではない。
さらに言えば、善い行いができるかどうかの問題でもない。
イエスに従う者を見分ける、はっきりとしたしるしは、愛だ。
それゆえ、イエスに従う道は純粋で、一本の道なのだ。
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※原文(英語)では、この文は16個の単語から成り立っている。