わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。(マタイによる福音書6章13節)
***
「主の祈り」の第六番目の祈りは、《誘惑》と《悪い者》から守られ、罪を犯すことがないようにと願う祈りです。《誘惑》が何を指すのかは人によって違いますが、いずれの《誘惑》も人の欲望に結びつき、神との関係を破壊します。聖書はそのような《誘惑》をもたらす《悪い者》を悪魔と呼びます(参照マタイ4章)。イエス・キリストご自身も悪魔から誘惑を受けられましたが、最後には悪魔を退けられました。この祈りは、わたしたちが生きる上で戦いや弱さを抱える時にも一人きりではなく、愛と力に満ちておられる神が共にいてくださることを思い起こさせてくれます。
***
天の父なる神さま、誘惑からお守りください。あなたに愛され、救われ、生かされている事実にくりかえし立ち戻り、心を確かにして歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン