3/26/2023

この日も主と共に【859】十字架の言葉(1)

父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。(ルカによる福音書23章34節)

***

十字架につけられた主イエスは、ご自分を十字架につけた人々に対する報復を父なる神に願わず、むしろ赦しを祈られました。無知だから大目に見てやってほしいというのではありません。自分が正しいと信じて疑わず、それゆえにこそ認めたくない相手を存在もろとも否定する罪の根深さを、本人の自覚以上に主イエスが知っておられ、その上で赦しを祈ってくださったのです。この主イエスの祈りは当時の人々のためだけでなく、今のわたしたちのための祈りです。《わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。》(ローマ5章8節)

***

主イエスよ、あなたの十字架に、また、あなたの祈りのとりなしに、わたしのための愛、赦し、救いがあることを見出すことができるように、わたしの心を開いてください。アーメン