今しばらくの間、いろいろな試練に悩まねばならないかもしれませんが、あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され・・・イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。(ペトロの手紙一1章6、7節)
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ペトロは、神様が与えてくださる《生き生きとした希望》(3節)がもたらす生き方を語ります。その一つは、苦しみの中でも喜びを知る生き方です(6、7節)。当時、教会の仲間たちは各地で神様を信じ、イエス様が救い主であると証ししました。しかし、当時の社会・文化・宗教の価値観とは異なる面があり、彼らはかならずしも周囲から快く受け入れられませんでした。彼らの苦しみを思いやりながら、ペトロは、①神様を信じて苦しむとき、その苦しみは信仰を無意味にせず、むしろ信仰を鍛えて本物にする《試練》として働くこと、また、②神様が備えておられる神の永遠の国にくらべれば、地上の苦しみは《今しばらくの間》であることを伝えます。神様を信じていても苦しみに遭うことがあります。それでもなお神様の豊かな憐れみがわたしたちを支え、新しい喜びへと向かわせてくれます。
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天の父なる神様、苦しみのなかを通る時にも、あなたの憐れみと希望がなおも変わらずに与えられていることに心を向けて歩むものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン