1/12/2021

ブライアン・ペドル大将によるメッセージ(1月10日のため)

ペドル大将がインターネット(Facebook)から
発信された聖書メッセージ

要旨を以下にご紹介します

 

みなさんにご挨拶をお送りします。 

わたしたちは新しい年を迎えました。去年は、パンデミック 〔新型ウイルスの世界的流行〕によって形作られた一年でありました。多くの人が、〔新型コロナウイルス感染拡大によって、〕制約を受けて過ごしておられることでしょう。 

そのことをふりかえり、わたしは、『この経験から自分たちが学んできたことは何か』と自らに問いかけています。 

このような問いを抱くのは、わたしたちが〔今の状況に〕 どのように応答するかが、救世軍とその使命(ミッション)に影響を与えるからです。 

昨年をふり返って考えることは、〔『宣教への召命(コール・トゥ・ミッション) Call to Mission』で提唱しているように、〕わたしたちが「備える」こと、「従事する」ことに役立つでしょう。また、救世軍の使命に対して「責任を担う」助けとなるでしょう。 

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これからの数週間は、パンデミック〔新型ウイルスの世界的流行〕から得られる教訓に焦点を合わせて考え、共に祈りたいと思います。 

早い段階から世界的に共有された教訓は、新型コロナウイルス(COVID-19)には貴賤上下の区別がないということでした。 新型ウイルスは世界の国境を 越え、裕福な者にも貧しい者にも同様にも影響をもたらし、 また、あらゆる人種にも影響を与えました。 

そのような真実と共に、わたしたちが認めなければならないのは、新型ウイルスがある一部の人たちについて、他の人々よりも影響を及ぼしているということです。 まず、わたしたちの中で、高齢者が被害を受けやすいことが早い時点で明らかになりました。年齢が要因となるために、このウイルスと闘うことが多くの人にとって非常に困難であることがわかりました。 

女性もまた、このウイルスの影響をより大きく受けています。多くの国では、女性は保険医療、店舗販売、接客といった仕事に就く傾向があります。これらの仕事は、他の仕事とくらべて新型ウイルスの影響を強く受けやすいものです。さらに悲しむべきことに、このパンデミック 〔新型ウイルスの世界的流行〕の間、家庭内暴力(DV、ドメスティック・バイオレンス)も世界規模で増加しているのです。 

子どもたちも、新型ウイルスによって深刻な影響を受けていることも明らかになりました。子供たちの身体的な発育と教育が被害を受けています。 

〔このように、〕新型コロナ ウイルスはすべての人に影響を与えていますが、〔くわしく見ていくと〕他の人よりも大きな 影響を被っている人たちがいます。こういったことを心に留めることは、わたしたち救世軍人にとって、これからの一年、 自分たちの使命(ミッション)を考えていくときに大いに役立ちます。 

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イエスが宣教の働きを開始されたときのことを思い起こしてみましょう。

彼は安息日に会堂に向かい、イザヤ書を朗読しました。 

主の霊がわたしの上におられる。
貧しい人に福音を告げ知らせるために、
主がわたしに 油を注がれたからである。
主がわたしを遣わされたのは、
捕らわれている人に解放を、
目の見えない人に 視力の回復を告げ、
圧迫されている人を自由にし、
主の恵みの年を告げるためである。
(ルカ4・18、19) 

「貧しい人」、「捕らわれている人」、「目の見えない人」、「圧迫されている人」が言及されています。ある人が他の人よりも深刻な影響を受けるということが、人生には起こりえます。 イエスが注意を向けられたのは、まさにそのような苦しみを味わっている人たちでした。 イエスはご自分の宣教の活動を通して、人生の悲劇によって 深く傷ついている人々をたずね求められました。 

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昨年は一年間を通して、救世軍人であるみなさんが〔世界の 各地で〕傷ついている人々を ケアしているという報告が万国本営に寄せられ、心を動かされました。 

みなさんは実践できることが多くあったことでしょう。しかし、そのなかでとくに、新型 コロナウイルスによって深刻な影響を受けた人々に心を向けられたのです。

このような姿勢を心に留めておくことが、これからを考えるときにも助けとなるでしょう。 

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わたしたちは、問い続ける 必要があります。 

『わたしたちの世界の不正によって、深刻な影響を受けている人たちは誰でしょうか。』 

『どのようにしてわたしたちは、希望を見出したいともがいている人々に寄り添うことができるでしょうか。』 

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これから一年、神の恵みと救いをあらわしていくものでありたいと願います。

とくに傷ついている人々に対して、恵みと救いをあらわすものでありたいと 願います。 

どうか神が、わたしたちを 導いてくださいますように。 

そして、神がわたしたちを祝福し、また、2021年の働きに十二分に携わることができるように助けくださるようにと祈ります。 

(訳 立石真崇)

 ※小隊における祈りの資料として、個人で訳出したものです。
日本語の読みやすさを考慮して日本語を補った箇所があり、〔 〕で区別しています。
また、一部、英語の原文の順序を入れ替えた箇所があります。