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弟を殺し、《地上をさまよい、さすらう者》となったカインは、やがて町を建て、子孫を残しました(12、17節)。彼の子孫からは農耕・音楽・工業に秀でた者たちが登場しました。それらは文明の土台として意味あるものでしたが、人間が自己中心に陥る新たな誘惑となりました(23、24節)。その一方、アダムとエバからはもう一人の子が生まれ、その子孫の時代から《主の御名を呼び始め》るようになりました(26節)。人を人らしくし、豊かにするのは、物や技術だけでなく、主の御名を呼ぶこと(礼拝)にあります。
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天の父なる神さま、あなたの御名を崇(あが)め、あなたに愛されているという健やかな誇りと共に歩ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン