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ヨハネによる福音書は、イエスの誕生について、神が人となられたと告げる。
そして、イエスが「恵みと真理とに満ちていた」と述べる(1章14節)。
わたしたちも、「恵み」や「真理」についてそれぞれに測りを持っていると言えるだろう。
しかし、神の御子は「恵みと真理とに満ちていた」というのだ。
それゆえ、イエスだけが「父の独り子」であり、神の栄光を表すことができたのだ。
もし、わたしたちがイエス・キリストを受け入れるのならば、それは「真理」を受け入れることにもなる。
それは、神がわたしたちを完全理解しておられると知ることである。
それは、神に対して隠れることはできないし、その必要はないと知ることである。
そうしてみると、今度はイエス・キリストを敬遠したくなるという場合がある。
そう感じるのも無理からぬことかもしれない。
しかし、イエスを避けることが束の間の安心に思えるとしても、そうする必要は無いのだ。
なぜなら、イエスは「真理」と同時に「恵み」にも満ちておられるからだ。
イエスの恵みは、赦しの恵み、そして、人を新しくする恵みだからだ。
イエスにおいて、恵みと真理は結び合っている。
イエスのうちに、この上ない恵みと真理がある。
イエスを迎え入れよう。