あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。(ルカによる福音書10章36節)
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ある人が《わたしの隣人とはだれですか》と問いました(29節)。その相手さえ分かれば《隣人を自分のように愛しなさい》という戒めを実践し、《永遠の命を受け継ぐことができる》と考えたからです(25、27節)。これに対してイエス・キリストは「善いサマリア人」のたとえを通して(30~35節)、《隣人》は他人を選別するものではなく、あなた自身がなるものだと語られました。イエス・キリストのたとえは、奥深い知恵を伝えるだけでなく、聴く者に問いかけ、応答や決断をうながします。イエス・キリストご自身がわたしたちの隣人となって語られた言葉だからです。
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主イエスよ、あなたはわたしたちの隣人となり、神に愛される道を、また、わたしたち自身も隣人となる道を教えてくださいました。あなたの御言葉に応答して心を定め、隣人となる道を歩み出せるように助けてください。アーメン