〔イエスは祈り、言われた。〕アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。(マルコによる福音書14章36節)
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主イエスは弟子たちを連れて、《オリーブ山》のゲツセマネという園(その)に行かれました(32節、ヨハネ18章1節)。そこは主イエスの祈りの場所でしたが(ルカ22章38、39節)、この時はふだんと様子が違い、《ひどく恐れ》、《わたしは死ぬばかりに悲しい》とさえ言われました(33、34節)。十字架の死という《杯》が迫っていたからです。それは主イエスにとって、人間に代わって神に裁かれる側に立つことを意味しました。祈りと苦しみの中で、主イエスは神の御心を第一に願われ、十字架の《杯》を受け入れられました。
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主イエスよ、あなたは神の御子でありながらまったくわたしたちの側に立ち、父なる神に祈ってくださいました。あなたのとりなしと救いのみわざを感謝します。アーメン