ユダはすぐイエスに近寄り、「先生、こんばんは」と言って接吻(せっぷん)した。イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。すると人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。(マタイによる福音書26章49、50節)
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ゲツセマネの園で祈っておられた主イエスを捕らえようと大勢の群衆がやって来ました。群衆を先導したのは弟子の一人イスカリオテのユダでした。親しい人への挨拶を合図にして裏切りが起こりました。主イエスには敵意ある人々が迫り、弟子たちは逃げてしまいました。人の表の顔と裏の顔がさまざまにさらけ出されるなかで、主イエスはユダを《友よ》と変わらずに呼びかけ、《このすべてのことが起こったのは、預言者たちの書いたことが実現するためである》と、神の御心に変わらずに従われました(56節)。
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主イエスよ、人々の憎しみ、恐れ、裏切りが闇を深くする時にも、あなたは変わることのない神の御子です。闇の中の光として、わたしたちと共にいてください。アーメン