ペトロは、「あなたの言うことは分からない」と言った。まだこう言い終わらないうちに、突然鶏が鳴いた。主は振り向いてペトロを見つめられた。ペトロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われた主の言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。(ルカによる福音書22章60~62節)
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主イエスは捕らえられ、大祭司の屋敷まで連行されました。ペトロは後を追い、屋敷に潜り込みました。しかし、それが彼の勇気の限界でした。周囲の人から主イエスの《仲間》ではないかと問われ、ペトロは恐れ、三度、《わたしはあの人を知らない》と否定しました(54~59節)。ペトロの大きな過ちでした。その過ちを予告しておられた主イエスのまなざしによって、彼は立ち帰り、立ち直りました。
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主イエスよ、あなたはわたしたちのすべてを、弱さをも見ておられます。あなたの愛と赦しのまなざしを受けとめ、歩むものとならせてください。アーメン