愛する人たち、あなたがたに勧めます。いわば旅人であり、仮住まいの身なのですから、魂に戦いを挑む肉の欲を避けなさい。(ペトロの手紙一2章11節)
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イエス様を信じる人は、《天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者》となりました(1章4、5節)。天におられる神様のみもとがわたしたちの本国となりました(参照フィリピ3章20節)。そうすると、地上の生涯にはどのような意味があるでしょうか。また、どのように歩むことが大切でしょうか。ペトロは、《旅人》、《仮住まい身》として歩みなさいと語ります。それは、自分が最終的にたどり着くべき所を見つめ、今はあくまでもその途上にあることを心に留める歩みです。旅行は楽しいものですが、いつまでも暮らすわけにはいきませんし、人生をすべて消費するわけにはいきません。それと同じように、地上の生活も有益なこと、楽しいことは多くありますが、それらが人生のすべてであるかのようにみる価値観は《肉の欲》となって人を支配します。聖書は、神様に心を向けて、軽やかに進むようにとわたしたちを励ましています。
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天の父なる神様、御子イエスと共に《旅人》となることは不安定なのではなく、新しい喜びへの助走であることを教えてください。心を守り、天に向かう道のりを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン