その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。・・・」(ルカによる福音書2章8~10節)
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イエス様がお生まれになった出来事を最初に知らされたのは、王や貴族ではなく、あるいは宗教家たちでもなく、その地方の《羊飼いたち》でした。
当時、羊は日常生活や宗教の祭儀にかせない動物でしたので、羊飼いは社会に欠かせない働き手でした(今日風に言えばエッセンシャル・ワーカー)。しかし、彼らは他の人々から低く見られていました。人口調査でにぎわうベツレヘムの町の外で、まるで蚊帳の外に置かれたように、《野宿》をしていた様子にはその事情が映し出されています。
しかし、神様は羊飼いたちを見つめておられました。羊飼いたちが《夜通し羊の番をしていた》ように、神様は彼らを見守っておられました(参照詩編121編4節)。そして、《主の天使》を通して、彼らに近づいてくださいました。
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天の父なる神様、あなたはわたしたちの《牧者》です。あなたを信頼する者を、あなたは顧みてくださいます。そのために、御子イエス様が《良い羊飼い》として来てくださったことを感謝します。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照エゼキエル書34章、ヨハネ10章11節)