12/28/2023

クリスマスの祈り【25】

恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。・・・(ルカによる福音書2章10、11節)

***

天使は、羊飼いたちに《大きな喜び》を告げました。それは《救い主がお生まれになった》という知らせでした。当時、ローマ帝国が強大な支配者であり、ローマ皇帝を「救い主」や「主」と呼ぶ人たちがいました。しかし、ローマ帝国の支配の下では、羊飼いたちは取るに足らない存在でした。それに対して天使は、生まれたばかりの《乳飲み子》であるイエス様こそがまことの《主メシア》、救い主であると告げました。さらに、イエス様の誕生が《民全体》に関わるものであり、同時に、《あなたがたのため》、すなわち羊飼いたちのためであると告げました。イエス様が救い主であるという意味は、羊飼いたちも世界の大切な一部としてかぞえられるお方であるということです。そして、わたしたちをも愛し、ご自分につなぎとめようとしてくださいます(参照ヨハネ15章4、9節)。

***

天の父なる神様、御子イエス様がわたしたちのものとなってくださったこと、また、わたしたちがイエス様のものとなることの幸いを教え、心に喜びを注ぎ入れてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン