群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。(マルコによる福音書15章13~15節)
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ローマの総督(そうとく)ピラトは、主イエスに罪は無いと知り、祭りの習慣となっていた恩赦(おんしゃ)によって釈放しようとしました。ところが宗教指導者たちと群衆は、バラバという人物の釈放を求め(7、11節)、主イエスを《十字架につけろ》と叫び続けました。ピラトは自分の立場や人々の反応が気になり、真実よりも《群衆を満足させ》るために、バラバを釈放し、主イエスを十字架につけることに決めました。
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主イエスよ、周囲の反応を恐れるとき、自分の身は自分で守るしかないという不安にかられるとき、わたしたちの心を確かにし、誠実であることを助けてください。アーメン