7/28/2023

この日も主と共に【951】ペトロの手紙より(21)

自由な人として生活しなさい。・・・神の僕として行動しなさい。すべての人を敬い、兄弟を愛し、神を畏れ、皇帝を敬いなさい。(ペトロの手紙一2章16節)

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ペトロは、当時の教会の仲間たちが置かれている状況を思いやり、①国の制度(12~17節)、②社会(18~25節)、③家庭(3章1~6節)といった点を取り上げて、どのようにしてこの地上の世界を信仰に基づいて生きるかについて語ります。そして、国の制度については、それを運用する人々が《異教徒》であっても《制度に従いなさい》と勧めます。それは人間の権力を恐れるからではなく、めいめいが置かれている場所において《主のため》に善を行うことが神様の御心だからです(12、13節)。わたしたちは信仰を理由にしてこの世界を軽んじたり、否定するのではなく、この世界で神様の善い業を種まくようにと望まれています。そのために、《わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、悪い者から守ってくださることです》というイエス様の祈りがあります(ヨハネ17章15節)

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天の父なる神様、聖書を通して、イエス・キリストを知ることによって、《神の僕》として生きる道をも知ることができました。どうか、自分を成り立たせているのは他の何ものでもない、神の善い御心であると表し得る歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン