終わりに、皆心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい。(ペトロの手紙一3章8節)
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ペトロが生きていた時代、イエス・キリストを信じる人々は少数派であり、それぞれの地域で異なる信仰・価値観・生活習慣に囲まれて生きていました。ペトロは、イエス・キリストを信じる人は神によって新しく生まれたことを説き明かし(1章3節~2章10節)、天を目指す旅人として新しく生きるようにと勧めます(2章11節~3章7節)。そして次に、周囲から批判や敵意を向けられる場合に、どのような心と行いで立つべきかを語ります(3章8節~4章19節)。その初めに、信じる人々の一致、同情、兄弟愛、憐れみ、謙虚が取り上げられます。これはせめて身内だけでも安穏に過ごそうというよりはむしろ、この世の中で共に《悪から遠ざかり、善を行い、平和を願って、これを追い求め》ようとする姿勢を表しています(11節)。教会・小隊は、イエス様を信じる人たちにとって、神様から平安をいただくために戻ってくる場所ですが、それだけでなく、神様から力をいただいてこの世へと出発する場所でもあります。
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天の父なる神様、あなたは小隊・教会において、わたしたちをあなたの愛の器として作り上げ、この世へ遣わされます。一人一人を顧み、あなたの恵みと力と共に歩ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン