悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです。(ペトロの手紙一3章9節)
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ペトロは、イエス・キリストを信じる仲間たちが、さまざまな状況に向かい合うとしても、《悪から遠ざかり、善を行い、平和を願って・・・追い求め》て生きることを願います(11節)。そして、もし周囲から悪意のある仕打ちを受けるとしても、仕返しをせずに祈りなさいと勧めます。ここで心に留まるのは、ペトロが聖書の言葉を引用しながら語っているということです(10~12節、詩編34編13~17節に相当)。聖書を通して、《主の目は正しい者に注がれ、主の耳は彼らの祈りに傾けられる》ことを知り(12節)、また、神様がわたしたちに《祝福を受け継ぐ》ように望んでおられることを知ることができる(9節)。それだから、悪い思いや言葉に心を占領させず、祈りの言葉、神様に通じる言葉を心に宿し続けていこう、とペトロは語ります。聖書の言葉がペトロと教会の仲間たちを支えています。そして、聖書は神様の言葉として、わたしたちをも支えます。
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天の父なる神様、聖書の言葉を通して、自分がどのような者であるのか、どのように生きることができるのかを教えてください。そして、あなたの祝福につながる歩みを進ませてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン