(マリアは言った。)わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。・・・ 力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。・・・〔主は〕その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません、わたしたちの先祖におっしゃったとおり、アブラハムとその子孫に対してとこしえに。(ルカによる福音書1章46~47、54~55節)
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エリサベトから祝福されたマリアは、神様を賛美して歌いました。のちに「マニフィカト」と呼ばれるようになる彼女の賛美は、神様が①わたしの《救い主》でいてくださること(47節)、②《主を畏れる者》を慈しんでくださること(50節)、③神の民(イスラエルはその象徴)を祝福するという約束に誠実でおられること(55節)に対する感謝が込められています。また、歌の言葉遣いは、旧約聖書の言葉遣いに通じています(参照サムエル上2章1~10節)。マリアは自分自身がそれまで聞いてきた聖書の言葉を通して、神様の恵みを深く知り、心が満たされ、神様を賛美しました。
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天の父なる神様、聖書を通して、あなたがどのようなお方であり、何をしてくださっているのかを知るものとならせてください。あなたの恵みによって心が広くされ、力をいただき、賛美が生まれるような歩みを導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン