12/17/2023

クリスマスの祈り【14】

(人々は)父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。父親は字を書く板を出させて、「この子の名はヨハネ」と書いたので、人々は皆驚いた。すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始めた。(ルカによる福音書1章62~64節)

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『生まれた男の子の名前はヨハネ』とエリサベトが言った時、周囲の人々は首をかしげました。当時は父親の名前にちなんで名前を付ける習慣があったからです。しかし、ザカリアとエリサベトにとって《ヨハネ》は、神様が天使を通して教えてくださった大切な名前でした。そこで、ザカリアも《この子の名はヨハネ》と表明しました。すると、約十ヶ月話すことができなかったザカリアはたちまち話せるようになり、すぐに神様を賛美しました。ヨハネという名前には「主は恵み深い」という意味があります。ザカリアはしばらくの沈黙の日々を通して「主は恵み深い」ことを悟り、心に賛美の言葉を宿しました。

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天の父なる神様、めいめい自分の神を思い描き、期待するような世の中に対して、あなたはまったく別の仕方でご自分の恵み深さを示されます。ザカリアのようにあなたの恵みを見出し、歌声をあげる歩みを与え、導いてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照イザヤ55章8、9節)