このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。(マタイによる福音書1章22、23節)
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主の天使がヨセフの夢に現れて、語りかけました。《マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。》(21節)この一文に、マリアから生まれてくる子の、①性別(男の子)、②名前(主は救いという意味のイエス)、③使命(神の民を救う)が示されています。ヨセフはマリアから生まれてくる子について、神様の救いという大きな計画があることを知らされました。さらに、この言葉を記録したマタイ自身も、イエス様の誕生が《主が預言者を通して言われていたこと》の成就であることに気づかされ、聖書の言葉を添えていきます(参照イザヤ書7章14節)。マリアだけでなく、ヨセフだけでなく、福音書の著者であるマタイも、イエス様の誕生が自分自身に関わることであると知ったのでした。
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天の父なる神様、あなたが《インマヌエル》と呼ばれるお方、わたしたちと共におられるお方であることを、イエス様によって知り、あなたと共に歩む者とならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン