天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。(ルカによる福音書1章26~29節)
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《おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる》という天使の言葉によって、マリアの“日常”に“非日常”が訪れました。ごく普通の暮らし、ありふれた人生が、“主が共におられる”という特別なものとなりました。
マリアはその場ですべてを理解することはできず、戸惑いました。しかし、自分の体に新しい命が宿り、誕生するまでの日々を通して、主が共におられることを深く知ることとなりました。
神様の御言葉には、時間をかけて心と体と生活に染み渡っていくような恵みと力があることを、マリアの出来事は伝えています。
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天の父なる神様、あなたは御子イエス様を受け入れる者たちに、けっして一人きりではなく、《キリストがわたしの内に生きておられるのです》と語ることのできる人生を与えてくださいます(ガラテヤ2章20節)。その恵みと喜びに入らせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン