愛の口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。キリストと結ばれているあなたがた一同に、平和があるように。(ペトロの手紙一5章14節)
***
ペトロは手紙の結びにおいて、教会の仲間に向けて《愛の口づけ》による挨拶を勧めます。
《口づけ》とは当時、親しい人同士の挨拶として一般的に行われていました。おそらく手紙を回覧した教会にはそれぞれ、ユダヤ人や異邦人(ユダヤ人以外の人々)、あるいは当時の文化から、自由な市民や奴隷など、さまざまな背景や立場を持つ人々が集まっていたと思われます。
しかし、イエス様を信じる者たちにはみな同じ《平和》が与えられているとペトロは語ります。それは、イエス様が十字架の死によって神様と人との間に回復してくださった平和であり、死から復活して弟子たちに告げてくださった平和です(参照ローマ5章1節、ヨハネ20章21、26節)。そしてまた、イエス様が教会に残してくださった平和です(ヨハネ14章27節)。迫害の迫るペトロや当時の教会にとっても、そして、今のわたしたちにとっても、イエス様の平和は変わりません。イエス様ご自身が変わることのないお方だからです。
***
主イエスよ、あなたの平和をわたしの心に、生活に、家族や周囲の人たちとの関係に、教会・小隊にお与えください。平和の主であるあなたと共に歩ませてください。アーメン