力を尽くして信仰には徳を・・・加えなさい。(ペトロの手紙二1章5節)
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ペトロは《信仰》に七つのものを加えることを勧めます。《信仰》だけでは不十分という意味ではなく、《信仰》を健全に、豊かにするために与えられているものを確かめています◆第一に挙げられるのは《徳》です。《徳》とは正しいことや善いことを大切に追い求め、実行し、品性を身に着けることです。これは当時の教会にとっては、さまざまな思想や価値観が混在する文化や社会において、ときには敵意を向けられる場合があるとしても、神様が大切にしておられることに自分たちの価値観や人生の優先順位を置くことを意味しました。それはまた、神様の言葉に立って勇気をもって生きる姿であるとも言えます◆《徳》の源はイエス様ご自身にあります(参照3節、新共同訳では《力ある業》と訳されている)。イエス様は人々の期待や評価ではなく、神様の御心に従い、十字架に至る道を歩まれました(参照フィリピ2章6~8節)。そして、わたしたちを救い、同じ道を共に歩むようにとわたしたちを招いてくださいます。
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天の父なる神様、《勇気を出しなさい》と語られるイエス様に心を向け、あなたの御心に従って歩まれたイエス様の歩みに続くものとならせてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン(参照ヨハネ16章33節)