わたし〔イエス〕は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。(ヨハネによる福音書10章11節)
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《主は羊飼い》と歌われた神様のもとから(詩編23:1)、独り子であるイエス様が私たちの世界に来られました。そして、イエス様ご自身も私たちに《良い羊飼い》として向かい合われます。そして、私たちのために《命を捨てる》と言われます。
良い羊飼いは自分の都合で一方的に羊を操(あやつ)ろうとはせず、羊の状態に注意を払い、むしろ羊が生きる調子に寄り添います。イエス様は私たちを愛されますが、ご自分の愛を押し付けたり、愛を大義名分にして従わせることはなさいません。どこまでも私たちの命に寄り添い、私たちの生きる速さに合わせて歩もうと望まれます。
しかしそれだけではなく、私たちのためにこれからの道のりを見つめてくださり、私たちに先立って道を切り開いてくださいます。死から復活されたお方として、死を越えてもなお新しく生きる道があることを私たちに教え、一緒に進もうと呼んでくださっています。
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天の父なる神様、イエス様が《良い羊飼い》とし今も私たちと共にいてくださることを感謝します。さまざまな出来事の中で、自分が自分自身に寄り添うことが難しい場合もあります。その時にすらイエス様が共におられることを教え、支えてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン